アスレチックスの37歳ボート捕手 現役最終打席ホームランにファン大興奮!大谷の完全も四球で阻止

[ 2022年10月6日 09:30 ]

ア・リーグ   アスレチックス―エンゼルス ( 2022年10月5日    オークランド )

引退試合でソロ本塁打を放つスティーブン・ボート(AP)
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 大谷をしのぐ存在感と愛されぶりだった。今季限りで現役を引退するアスレチックスのスティーブン・ボート捕手(37)が5日(日本時間6日)、今季最終戦となる本拠オークランド・コロシアムでのエンゼルス戦に出場。現役最終打席を本塁打で飾った。チームメート、ファンに愛された男が自身の引退試合に花を添えた。

 この日はエンゼルス・大谷が今季最終登板。4回までパーフェクトの大谷を止めたのがボートだった。5回1死からの第2打席でしぶとく四球を選び、大谷の完全投球を阻止。その後に三塁まで進み、カペルの犠飛で先制のホームを踏んだ。

 そして、現役最終打席となった7回無死からの第3打席。4番手ワイスの投じた初球を完ぺきに捉えると、弾かれた白球は一直線に右翼席へ。今季6号ソロにオークランドのファン、そしてベンチは総立ちで大興奮。ボート自身も大喜びで、ベンチに向かって人差し指を立てて軽やかなステップでダイヤモンドを一周した。

 ナインもベンチを飛び出て37歳のベテランを祝福。ケンプはボートに抱きついて喜び、ほかのナインも笑顔で背中をバンバン叩いて祝福。もみくちゃにされたヒーローは一度ベンチに下がるも、終わらないカーテンコールにベンチから出てヘルメットを掲げて感謝した。2012年にレイズでメジャーデビューし、ジャイアンツ、ダイヤモンドバックスなど複数のチームを渡り歩いた男が出場794試合目、現役最後の打席で有終の美を飾った。

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