巨人・菅野 今季最多135球「疲労感もあまりない」 シーズン終盤で「だいぶ頭と指先がリンクしてきた」

[ 2022年9月6日 22:50 ]

セ・リーグ   巨人1―2DeNA ( 2022年9月6日    東京D )

<巨・D> 9回、大和から三振を奪い吠える菅野 (撮影・光山 貴大)
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)がDeNA戦(東京D)で今季最多の135球を投げ、9回5安打1失点と好投。だが、打線の援護に恵まれず、今季8勝目を逃した。チームは、プロ初のイニングまたぎとなった新人守護神・大勢が延長11回、佐野に決勝ソロを被弾して敗れている。

 試合後、菅野との一問一答は以下の通り。

 ――9回1失点の投球について。

 「うーん、まあ、ちょっと序盤は力みがち、力み気味で、ブルペンは凄く良かったんですけど、立ち上がりはうまくコントロールできていなかったので、4回ぐらいから、投球フォーム的な部分を見直しながら、コントロール中心に切り替えて、いい投球ができたと思います」

 ――具体的に修正した部分は

 「やっぱり体をこう(横に)振っちゃっていたので、それをより、ぶれをなくすために、球速はちょっと抑え気味になっちゃうかもしれないですけど、今季あまり調子が上がらなかった中で、自分の中でそうやってある程度抑えてきた、技、とまではいかないですけど、そういう引き出しの中で投げられたと思います」

 ――修正を加えてから素晴らしい投球。手応えは。

 「いやいや…まあ、どうだろうな。ある程度手応えはあります。でも、牧に打たれた場面も2ストライク0ボールだったし、詰めがそこは甘かったなという部分はあります。今季初かな、9回(を投げたの)は。そこを投げ切れたというのはやっぱり意味があると思うし、次につながる投球ができたと思います」

 ――前々回ぐらいの登板で言っていた、股関節の動きというものが、4回で見直した部分なのか。

 「そうですね。コロナから復帰して、ここ何試合かな、5試合かな、投げた中で、ずっとその感覚を維持できていますし、きょうは若干薄い部分はあったけれど、でもその中でしっかり試合をつくりながら、絶好調でビタビタというわけではなかったですけど、打者を見ながら、コントロール間違えないように、9回まで投げられたというのは収穫かなと思います」

 ――そういう部分ができてくると、最終盤まで安定した力強い球が投げられる。

 「そうですね。そんなに力としても、きょう130何球投げましたけど、疲労感もあまりないですし、こういう投球を続けられれば、長いシーズン安定した成績が残せるんじゃないかと思います」

 ――以前、いい状態の時は「腕を振るだけ」という感覚があると話していたが、そういう感覚が徐々に出てきている。

 「前回の京セラの時は本当に足を上げて体重移動をして、腕を振るだけという感覚が凄く強くて。いい感覚だなと、きょうも試合前のキャッチボールからブルペンで、まさにその感覚だったんですけど。ちょっとブルペンできょうは球数を多めに投げちゃって。まあ、立ち上がりに点を取られなかったというのが一番大きかったと思います。あそこで2、3点いかれていても自分の中ではおかしくないケースだった」

 ――並進運動はシーズン通して取り組んできていることだと思うが、手応えをつかんできている。

 「うん。あの、まあシーズン最終盤ではありますけど、やっとこう自分の考えている、考えてやりたいことと自分が、まあ今までは“こう動きたいのにな”というところから、実際の見た目に凄いギャップがあって、なかなか思うように体が動かないなという感じでしたけど、今はだいぶ頭と指先がリンクしてきたというか、そういうのはありますね」

 ――残り期間で登板機会は限られるが、どのような投球が大事になるか。

 「本当に1試合1試合負けられないし、きょうも大勢が回をまたいで、やっぱりチームもそういうふうに動いてくると思うので、僕もきょうみたいな長いイニングを投げて、チームを鼓舞できればなと思います」

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2022年9月6日のニュース