本職内野のクレメンス四男も大興奮 大谷から奪三振で「超クール」 記念球確保「額に入れて飾る」

[ 2022年9月6日 17:20 ]

ア・リーグ   エンゼルス-タイガース ( 2022年9月5日    アナハイム )

4番手で登板したタイガースのクレメンス(AP)
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 タイガースが5日(日本時間6日)、敵地アナハイムでエンゼルスと対戦。歴代最多7度のサイヤング賞を受賞したロジャー・クレメンスの四男で内野手登録のコディ・クレメンス(26)が8回から4番手で登板し、この日2発をマークしていた大谷翔平から見逃し三振を奪った。

 大量10点をリードされた8回、コディがマウンドへ向かった。父のロジャーは歴代最多7度のサイヤング賞を受賞し、通算354勝の剛腕。フレッチャーを三ゴロに仕留め、サイスに左前打されて1死一塁から大谷を迎えた。1ボール2ストライクと追い込み、外角低めに68マイル(109キロ)を投じて見逃し三振に仕留めた。

 今季6試合目の登板で、これが自身初奪三振だった。昨季ア・リーグMVPの大打者を打ち取ったことに加え、自身初の奪三振とあって、ガッツポーズで大喜び。打ち取った球を記念球としてベンチに預け、このイニングを終えるとタブレットで対戦映像をうれしそうに振り返っていた。

 コディは2015年にドラフト35巡目でアストロズから指名を受けたが契約せずに大学進学。2018年にドラフト3巡目でタイガースに指名されて入団した。長男コビーはアストロズなど、三男ケイシーもブルージェイズなどでそれぞれプレーした。

 試合後、クレメンスとの一問一答は以下の通り。

――大谷と対戦
 「本当にただアウトを取ろうと思っていただけだったけど、超クールだね。彼は野球界最高の選手。本当にあの瞬間は最高にクールだった」

――ボールは
 「手に入れたよ。とにかくクールだ。絶対に額に入れて飾るよ。選手の中には明日にでも渡してサインをしてもらえばという人もいる。それはとてもクールだね。でも、どうだろうね。額には入れると思うよ」

――最後は少し球速を上げた
 「そうだね。翔平と対戦することはダグアウトでも話していた。2ストライクになって、これはとれるかなと思った。でも誰かわかってる?って感じ。60マイルかどうかわからないが、幸運にも彼から奪えるなんてね。僕の最初の奪三振は野手として奪った。メジャーで投げることになるとは思っていなかった。本当によかった」

――お父さんから連絡は
 「まだ携帯を見ていないんだ。きっと何かあるだろうね」

――どんなことを望んでいたのか
 「本当は投げたくはないんだ。誰だってそうだと思う。本来ならば楽しいことではない」

――球種は
 「速球を投げたいだけなんだ。エアカッターみたいのはある。遊び半分でね」

――初めての三振
 「これまで一度もとってなかったからね。本当に期待はしていなかった。本当に驚いた。ついに三振を奪うことができてとても嬉しかった」

――どのくらい驚いたか
 「正直なところ野手には投げたくない。なぜなら毎日95マイルを打つためにやっているのに誰かが入ってきて遅いボールをね。正直辛いね」

――翔平のように二刀流になる?
 「(苦笑)無理だね。全然違う」

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