広島・松本を支えた「おやじのような存在」 指名漏れで折れかけても夢はかなうと信じ続けてくれた

[ 2022年9月6日 07:00 ]

井戸伸年氏

 【記者フリートーク】広島・松本が「野球を辞めよう」と考えた20年ドラフト会議の指名漏れ。そんなときでも、夢はかなうと信じ続けてくれた恩人がいる。Honda鈴鹿で打撃コーチだった元近鉄、オリックスの井戸伸年氏(現・関メディベースボール学院代表)だ。

 指名漏れ直後は、消えかけていた闘志を奮い立たせてくれた。「指名される瞬間を思って一生懸命、頑張りなさい。おまえはプロに行けるよ」。同氏は切れのある直球にほれ込んでいた。「真っすぐは一級品。自信を持っていい」。その言葉を信じて磨いた直球は、プロでも立派な武器として通用している。

 コーチと選手としての関係は入社1年目のみながら、同氏の退社後も付き合いは続き、いまでは「おやじのような存在」だと言う。「なかなか会えないけど、悩みがあれば相談したりしています」。プロの生活を通して改めて、支えてくれた人への感謝が増している。(広島担当・河合 洋介)

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2022年9月6日のニュース