DeNAは「メイク・ミウラ(三浦)クル」か2位確保か 2位通過でも大健闘!

[ 2022年9月6日 07:30 ]

DeNA三浦監督(撮影・島崎 忠彦)
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 「メイク・ミウラ(三浦)クル」か、2位確保か。DeNAは今、重要な勝負のときを迎えている。

 チームは4日終了時点で、首位ヤクルトと7ゲーム差の2位。三浦大輔監督就任初年度だった昨季は開幕直前に「優勝を狙います」と意気込みながら、借金19の最下位に沈んだことを考えれば大健闘だ。

 今季は「優勝を狙う」という発言は少なく、最近でも「希望の光を大きくする」と、頂点への可能性を匂わすことに止めている。迎えた9月は30日間で27試合の超過密日程。だが2日からの広島戦は、同一カードでは89年の巨人戦以来となる33年ぶりの3試合連続零敗を喫し、出だしは1勝3敗となった。

 打線に勢いがなくても、逆転を狙う。結果、失点を抑えるため中継ぎ陣の起用は3試合合計延べ10投手となった。ブルペンでも球数は投げている。3連敗でも疲労はかなりのものだろう。

 そこで記者は考えた。「24年ぶりの頂点をリーグ制覇とするか、日本一とするか」。結論は後者だ。残り26試合、目標は14勝12敗の貯金2でシーズンの貯金9。この数字なら、2位確保に苦戦することはない。最低でも3位でゴールはできる。

 優勝を目指すことで頑張り過ぎて選手の過度な起用が続くことを抑え、番長政権2年目は2位でのCS進出死守。そして、よりベストに近い状態でCSを勝ち抜き、24年ぶりの日本一をつかむ青写真だ。

 三浦監督は「今は(優勝争いの)経験ができている」と話す。その経験はポストシーズンで生かす。ファンは、リーグ優勝に夢を持ちたいところ。だがここは、その先のさらなる幸せを優先したい。 選手の頑張りを見続けてきた。だからこそ、ここから先の勝負の見極めは重要。チャンスの年を「2位確保」で乗り切れればと考える。(記者コラム・大木穂高)

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2022年9月6日のニュース