ヤクルト、5時間超え死闘制し連敗ストップ 塩見が執念V打 村上は52号ソロで王貞治まであと3本

[ 2022年9月6日 23:18 ]

セ・リーグ   ヤクルト8ー6阪神 ( 2022年9月6日    甲子園 )

<神・ヤ> 延長11回1死満塁、・塩見は中前2点適時打を放つ(撮影・後藤 大輝)
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 首位ヤクルトは、延長の末に3位・阪神に8―6で勝利し連敗を2で止めた。延長11回に塩見泰隆外野手(29)が決勝の中前打を放った。史上最年少3冠王へ快進撃を続ける村上宗隆内野手(22)は6回の第3打席に日本人としては1985年落合博満(ロッテ)が52本塁打して以来、37年ぶりとなる52号本塁打を放った。

 同点で迎えた延長10回2死一、二塁で、長岡の中前打で勝ち越しに成功。10回からは守護神マクガフがマウンドにあがるも、2死一、三塁の場面で、原口に左前への適時打を許し、再び同点に。それでも11回1死満塁から、途中出場の塩見が決勝の中前打を放ち2点を勝ち越し。田口が、その裏の阪神の反撃を抑えた。5時間を超える死闘だった。

 その試合で村上も輝きを放った。セ・リーグ防御率トップの阪神先発・青柳との対戦。6回先頭で迎えた第3打席に2試合連発、今季52号となるソロを放った。左中間への特大の一発で、村上はゆっくりダイヤモンドを一周。喜びをかみしめながら天を見上げた。

 第1打席は、粘りをみせるも空振り三振。第2打席は4回1死一、三塁の好機で、4球目チェンジアップを右前へはじき返した。これにより、今季126打点目をマーク。連続出塁も今季最長の30試合に伸ばした。延長10回にも左中間へ大飛球を放ったが、惜しくもスタンドに届かず。11回無死満塁では空振り三振に倒れたが、村上の一挙手一投足に敵地のファンもわいた。

 52本塁打は、1963年野村克也(南海)、1985年落合博満(ロッテ)と並ぶ歴代6位タイとなった。シーズン換算では60本塁打ペースで、日本選手最多の王貞治の55本超え、2013年バレンティン(ヤクルト)の歴代最多60号到達へと、期待は大きく膨らむ。

 【本塁打シーズン記録】
1 バレンティン(ヤクルト) 2013年60本
2 王貞治(巨人) 1964年55本
2 ローズ(近鉄) 2001年55本
2 カブレラ(西武) 2002年55本
5 バース(阪神) 1985年54本
6 野村克也(南海) 1963年52本
6 落合博満(ロッテ) 1985年52本
6 村上宗隆(ヤクルト) 2022年52本

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