ソフトバンク、左右の中継ぎがフル回転宣言!嘉弥真&藤井で歴史的大混戦のパ抜け出す

[ 2022年9月6日 04:45 ]

ソフトバンク・嘉弥真新也
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 西武、オリックスとゲーム差なしの首位・ソフトバンクは、6日から本拠地で楽天3連戦。左右の中継ぎがV奪回を支える。左キラーの嘉弥真新也投手(32)は43試合で防御率0・86。「8回の男」を担う右腕、藤井皓哉投手(26)も43試合で防御率1・01と安定感は抜群だ。2人は3連投を辞さない覚悟でフル回転を誓った。9月以降に1~3位が0ゲーム差でひしめくのは01年以来で史上3度目。歴史的大混戦を盤石の投手リレーで抜け出す。

 V奪還に向け、ここまで救援陣の柱として奮闘している嘉弥真と藤井は3連投を辞さない覚悟だ。西武、オリックスとはゲーム差なしの大混戦。終盤の継投が勝負を左右する。

 嘉弥真は今季は43試合に登板し0勝0敗、22ホールド、防御率0・86。6月11日のヤクルト戦で村上に満塁弾を浴びて以降、20試合連続無失点中だ。「左キラー」は自信に満ちあふれ、「いいイメージで投げられている。残り23試合。疲れはないと言ったらうそだけど、やるしかない」と黙々と準備を進める。

 好調の要因は生命線のスライダーだ。今季、シーズン途中に加入した同じく変則腕の秋吉からヒントを得た。6月27日に新型コロナ陽性のため、筑後のファーム施設で調整。「2軍で(一緒に)過ごす時間も多かったのでスライダーのことを聞いてから良くなってきた」。手首の使い方を改良し、変化量とキレがアップ。「結構変わってきた」と武器を磨き上げてきた。

 「8回の男」を担う藤井は43試合に登板し4勝0敗、16ホールド、2セーブ。防御率1・01。文句なしの数字を並べている。それでもフルシーズンを戦うのは初めて。「前半と比べて(状態が)違う部分もある。ただそこを言い訳にはできないし、どう自分の仕事をできるかを考えながらやっています」とブルペンの球数減やケアを欠かさない。

 20年オフに広島を戦力外となり、昨年は独立リーグで汗を流した。そして育成から這い上がってきた。「去年のことを考えれば今ここにいることは想像できなかった。ありがたみを感じる部分は強い」と“雑草魂”が燃えている。目先の目標を50試合登板に設定し「中継ぎとして1年間やるのであれば大事なライン」。ラストスパートをかけていく。

 森山投手コーチはこれまでの活躍に感謝しつつも「きついと思うけど、最後まで頑張ってほしい。これからムチを入れていかないといけない」と気合を注入。泣いても笑っても残り23試合。一戦必勝を合言葉に両輪がフル稼働していく。 (福井 亮太)

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