宇野昌磨、SP2位で仲間にバトン「笑顔で終わっていただけたら」~団体SP後の一問一答~

[ 2022年2月4日 12:46 ]

北京五輪フィギュアスケート団体 ( 2022年2月4日    首都体育館 )

<北京五輪フィギュア団体戦>男子SP、演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 男子ショートプログラム(SP)で日本の先陣を切った宇野昌磨(トヨタ自動車)は、自己ベストの105・46点をマーク。111・71点で首位だったネーサン・チェン(米国)に次ぐ2位となった。

 【SP後の宇野と一問一答】

 ――演技を終えて

 「早めの時間帯ということで、キレはなかったと思う。ただ、その中でより自分を大きく見せようとかせずに練習通りの、このSPの構成であれば、体にキレがなくても滑りきれるというのは思っていた。そういったところも冷静にできた。何より試合という場で、練習通りの気持ちの持ちようで試合に挑めたというのが、試合が今後の練習に生きる。そして練習も試合に生きたと思う」

 ――ランビエルコーチが不在

 「ステファンコーチがいないことでより練習通りというか。ただ、体にキレがなかった部分だったり、自分でやっていく限り、やはり僕は自分により追い込みだったり、そういったものを課そうと練習、試合をするけど、コーチという存在がいないともう一押し、そういった部分が出てこないのかなと。この演技に関しても練習通りだったと思う。これ以上の演技も僕は望んでいなかった。ただ、ジャンプ以外の面でもっとなんか、表現できたというか。コーチがいたらもっと試合に感情が入っていたというか。その結果、緊張して失敗した可能性もあるけど、コーチがいないと。やはりもっともっと自分が成長するには必要不可欠な存在と考えている」

 ――久々の自己ベスト

 「105点というのを見た時に何か取りこぼしたと考えている。キレがなかったのでスケーティングも伸びていなかったし、スピンも遅かったし、ステップも落ちても仕方ないなというステップだった。間違いなく練習というよりも朝早い時間帯に体が合わせきれていない。6分間練習の時からジャンプは跳べていたけど、スケーティングに重さを感じていた。個人戦に間に合えばいいなと思うし、動かなくても、もっと自分の基準を上げる練習をこの大会終わったらできていけたら」

 ――丁寧に滑っていた

 「動かないから動かそうと思うとうまくいかないのは、練習からも試合の経験からも持っていた。動かなくなった時点で、自分のベストな表現はできないと分かっていた。ちょっと小回りする感じで、大きく体を動かしすぎずに滑っていた」

 ――衣装は

 「せっかく作ったので。着る機会がなかったので、もう1個のコスチュームがすごい評判がいいと言いますか、周りの方からすごくいいと言っていただけているので。でも、せっかく作ったのでどっかのタイミングで着ようと思っていた」

 ――冒頭のフリップなどジャンプについて

 「自信はなかったわけじゃないけど、別に絶対に跳べる確信もあったわけではなく。失敗するかもしれないなという気持ちを持ちながら、より何を気をつけようとか絶対跳ぶぞとかそういう気持ちではなく、練習していた時と同じ気持ちで。仮に失敗しても、失敗しちゃったではなく、こういう失敗したんだな、次はこう活かしていこうという気持ちで試合に挑んでいた。フリップも斜めっていたし、4回転3回転も2個目のトーループで若干、つまり気味だったので。次頑張りたいと思う」

 ――団体で好発進

 「僕のやるべき責任は、久々に団体戦でまっとうできた。これでみなさんがよりプレッシャーになるのか、少し緊張しなくなるのか、人それぞれだと思うけど、終わっている僕からは、みんなが気負わずに最後まで笑顔で、笑顔で終わっていただけたらなと思う」

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