附田雄剛氏 川村の上半身動かない滑りさすが、堀島は問題なし 切り替えて

[ 2022年2月4日 05:30 ]

北京五輪フリースタイルスキー モーグル女子予選1回目 ( 2022年2月3日    雲頂スノーパーク )

女子モーグル予選でダイナミックなエアを見せる川村
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 【附田雄剛 斬る】川村は第1エアのミスが出なければもっと高得点が出ていた。バックフリップでグラブにいくのをやめ、バックタック(膝を抱える形)に切り替えたようだが、グラブは取りにいって取らないと減点になる。このコースは第1エアが小さく跳びにくいと言われ、第1でコーク720、第2でバックフリップという今季のパターンを逆にしたことも影響したのかもしれない。

 ただし、川村でなければ予選を通過できなかったのではないか。女子の4人で経験ある星野が最も実力を発揮したように、初出場の選手にとって五輪は難しい。だが、川村はいきなりのミスの後も普段どおり上半身が全く動かない、素晴らしい滑りを見せた。ライバルのラフォン(フランス)とアンソニー(オーストラリア)がベストパフォーマンスだったことを考えても、決勝は期待できそうだ。

 堀島は第2エアで跳びすぎコブの手前に着地してスキーが乱れたが、それ以外はエア、空中姿勢、スピードと問題はない。切り替えて予選2回目と決勝に臨んでほしい。(五輪4大会連続代表、神立フュージョンバンプスクール校長)

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2022年2月4日のニュース