鈴木猛史、回転Vで北京へ弾み「狙っていた」 ジャパンパラ 14年ソチ大会金メダル33歳

[ 2022年2月4日 19:24 ]

パラアルペンスキー・ジャパンパラ最終日 ( 2022年2月4日    長野県上田市・菅平高原パインビークスキー場 )

<ジャパンパラ最終日>回転の男子座位で優勝した鈴木
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 2回の合計タイムで争う回転が行われ、男子座位は、同種目で14年ソチ大会金メダルの鈴木猛史(33=KYB)が1分21秒33で優勝した。2位は森井大輝(41=トヨタ自動車)、3位は狩野亮(35=マルハン)で、女子座位は田中佳子(46=Tポイント・ジャパン)が優勝。いずれも北京冬季パラリンピック日本代表に内定しており、貴重な実戦の場での調整となった。

 2大会ぶりの表彰台へ、弾みをつけた。鈴木は14年ソチ大会で金メダルを獲得した回転を制し「狙っていた種目だった。先輩たちに負けたくなかった」と安どした。

 1本目は40秒75、2本目は40秒85で滑走。それぞれ、用具の設定や座るシートの位置などを変えて挑んだ。「本番だからこそ、感じられる(変化がある)。実戦的な中で、(試すことが)できて良かった」。開幕が1カ月後に迫った北京の舞台を見据え、感覚を確かめた。

 目指すのは、メダルなしに終わった18年平昌大会のリベンジ。鈴木は5大会連続となる大舞台へ「残りの期間も頑張って、北京に合わせていきたい」と言葉に力を込めた。

 ◇鈴木 猛史(すずき・たけし) 1988年5月1日生まれ、福島県出身の33歳。猪苗代高―駿河台大。小学2年のときに交通事故の影響で両大腿を切断。小学3年でチェアスキーを始めた。98年長野パラリンピックをテレビ観戦したことがきっかけでパラリンピックを目指すようになった。高校3年時に06年トリノ大会に出場。14年ソチ大会では回転で金メダルを獲得した。

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