大久保嘉人氏　頼られた時に結果を出すスマイルJ最年長・久保はさすが、同い年で親交

北京五輪　アイスホッケー女子1次リーグB組   日本3―1スウェーデン （ 2022年2月3日 ）

＜日本・スウェーデン＞第1ピリオド、パックを奪い合う久保（右）＝撮影・小海途　良幹
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　【大久保嘉人氏観戦記】女子日本代表「スマイルジャパン」最年長の久保英恵（39＝西武）と親交のある、元サッカー日本代表FW大久保嘉人氏（39）が観戦記を寄せた。

　チーム最年長の久保さんと交流があることから、女子アイスホッケーに関心を持っていた。久保さんは年齢も一緒だし、点を取る選手であるところなど私と共通点が多い。私も30歳を過ぎて川崎Fに移籍して復活したが、久保さんも一度引退して28歳で現役に復帰し、日本代表に返り咲いて五輪に3度出場したところもちょっと似ている。

　選手は毎年開幕に向けて体を立ち上げていく。一度引退して復帰するのはことのほか大変で、私はまだ引退したばかりだが、復帰したいとは思わない。他の選手以上にきつい練習が必要だし、精神的にもタフでないとできない。久保さんは日本代表になり、五輪にも出場しているのだから驚くばかりだ。

　得点を期待されている選手はプレッシャーが桁違い。点に絡まないと他でいいプレーをしていても評価されないし、他の選手が起用されてしまう。試合中も常に集中しなければならないし、頼られたときに結果を出すのがベテランだ。

　アイスホッケーはスピードがあって目が離せない。展開が早く、面白い。これから見る機会が増えれば、もっと楽しめる。久保さんも先制点につながるパスを出したが、ここ一番で仕事するところはさすが。ゴール前で常に体がゴールを向いているところはサッカーと同じで、興味深かった。

　試合前、久保さんにうちの子供と一緒に動画で「頑張れ、応援しているよ」と応援メッセージを送ったら、「ニーハオ！これから試合頑張ります！応援してねー」と返信が来た。勝利おめでとう。次も頑張ってほしい。（サッカー元日本代表FW）

　◇大久保　嘉人（おおくぼ・よしと）1982年（昭57）6月9日生まれ、福岡県出身の39歳。国見時代に高校3冠を獲得。C大阪、マジョルカ、神戸、ウォルフスブルクなどを経て川崎Fで13年から3年連続得点王。FC東京、東京V、C大阪でプレーし、昨季で引退。04年アテネ五輪、10年W杯南アフリカ大会、14年W杯ブラジル大会に出場。J1通算最多191得点。