5種目出場の高木美 5日3000Mが初レース コーチのコロナ陽性で周囲ピリピリも本人は自然体

[ 2022年2月4日 13:04 ]

高木美帆
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 北京五輪のスピードスケートは5日の女子3000メートルで競技がスタートする。日本代表は4日に本番会場の国家スピードスケート館で練習を行った。3000メートルを含めて5種目に出場する高木美帆(27=日体大職)は「明日(きょう5日の3000メートル)がすごい良かったからといって全部いい保証はない。逆に明日が悪かったから全部引きずるわけではない。初日は絶対に失敗できないという考えはない。3000メートルをどう滑りたいかに集中している」と力を込めた。

 今季W杯での3000メートルは格下のBクラスでしか滑っていないが、昨年12月のカルガリー大会で自身の持つ日本記録を4年ぶりに更新。本命種目の1000、1500メートルに比べ「未知な部分はある」とした上で「メダル圏内を意識して攻めていきたい」と言い切った。18年平昌五輪で金、銀、銅を獲得。メダル獲得数3は冬季五輪では河野孝典、舩木和喜、原田雅彦、葛西紀明、清水宏保、小平奈緒と並ぶ最多で、4つ目を手にすれば単独トップに躍り出る。

 日本代表の中長距離を担当するオランダ人のヨハン・デビット・コーチは新型コロナウイルス検査で陽性となり隔離中。報道陣からはコーチに関する質問が飛んだが、広報担当者が「それに関してはJOC(日本オリンピック委員会)の方に聞いて下さいと言われています」と遮った。周囲は神経を尖らせているが、高木美は「お応えできないそうです。すみません」とピリピリムードはない。自然体で自身3度目の五輪のスタートを切る。

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2022年2月4日のニュース