バッハ会長 IOC総会で北京のコロナ対策称賛「夢の実現へ集中できる」

[ 2022年2月4日 05:30 ]

 IOC総会であいさつするバッハ会長(IOC提供)
Photo By 共同

 国際オリンピック委員会(IOC)は3日、北京で総会を開き、バッハ会長が北京冬季五輪の準備状況を「高度で効果的な新型コロナウイルス対策が用意され、選手は夢の実現へ集中できる」と称賛した。非難を集める中国の人権問題については「スポーツの政治化という暗雲も見られたが、我々は五輪の使命を多くの指導者に伝える努力をしてきた」と強調。中国の冬季スポーツ産業が25年までに約1500億ドル(約17兆2500億円)の価値を生むことで世界中が恩恵を受けるとし、「北京がウインタースポーツ新時代の幕開けとなる」と力説した。

 また、習近平国家主席は「中国は五輪運動で積極的な役割を果たし、一貫して五輪精神を擁護してきた」とオンラインであいさつ。五輪開催に約3億人が従事したと明かし「安全で素晴らしい大会を提供するためにベストを尽くす」と話した。

 《ロス五輪で実施、28競技正式決定》総会では28年ロサンゼルス五輪で実施する28競技を正式決定した。東京五輪で初採用されたスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンが含まれ、統括団体の問題などで保留扱いの近代五種、重量挙げ、ボクシングは23年の総会で実施競技に加わる可能性がある。野球・ソフトボール、空手、24年パリ五輪で初めて実施されるブレイクダンスは選ばれず、開催都市が23年に提案できる追加競技入りを目指す。大会全体の人数制限から追加枠は1、2競技の見通し。

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2022年2月4日のニュース