岡崎真氏 競技力向上したペア&アイスダンス 上位国と離されないことが表彰台の鍵

[ 2022年2月4日 05:30 ]

公式練習で調整するペアの三浦(左)、木原組
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 【今日のツボ教えます フィギュア団体・岡崎真】いよいよ始まる団体戦。今回の日本は初めてのメダルが狙える位置にいると考えている。最大の理由はペア、アイスダンスの競技力向上だ。

 ペアの三浦、木原組は今季、GPシリーズで2度表彰台に立っており、ファイナル進出も決めていた。ペアはシングルで上手な選手同士が組んでも結果が残らないケースがある。2人のペアは相性が抜群で、経験を重ねるごとに磨かれて難度の高いエレメンツも組み込めるようになった。

 また、アイスダンスの小松原組は、少し前まで男性の方にミスが目立つこともあったが、こちらも洗練されてきて、息も合ってきた。昨季から村元、高橋組という強力なライバルが出現したことで、一気にレベルアップもした。

 上記の2種目で上位国と離されないことが表彰台の条件ではあるが、見渡してみれば4種目全てに充実しているのはROCと米国くらいで、ライバルとなりそうなカナダなどはシングルの選手に若干不安がある。十分に戦えると思う。

 男子はSPに宇野が出場することが発表されたが、順当に考えれば中1日で個人戦が始まるフリーは最も若い鍵山ではないか。ともに実績は十分で、リードを奪うことも可能だ。ROC勢が圧倒的な強さを見せている女子は、SPにトリプルアクセルが投入できる樋口か河辺がノーミスの演技をすれば面白い。また、どの選手も個人戦を前に経験が積めるというメリットも生かしてほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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