19歳の戸塚が初優勝 4連覇狙った強敵ジェームズに大差 北京「金」に名乗り

[ 2021年3月15日 05:30 ]

スノーボード世界選手権 ( 2021年3月13日    米コロラド州アスペン )

スノーボード世界選手権のハーフパイプ男子で初優勝した戸塚優斗のエア
Photo By ゲッティ=共同

 ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、男子は前回大会銀メダルの戸塚優斗(19=ヨネックス)が96・25点で初優勝した。日本勢の同種目金メダルは09年大会の青野令以来、2人目。4連覇を狙った2位のスコット・ジェームズ(26=オーストラリア)に5・75点の大差をつけ、1月のW杯開幕戦、冬季Xゲームに続いて頂点に立った。女子は初出場の冨田せな(21=アルビレックス新潟)が4位に入った。

 戸塚は最終3回目に圧巻の内容で高得点を叩き出すと、両手を突き上げた。レジェンドのショーン・ホワイト(米国)、平野歩夢(22=木下グループ)が不在の間、トップに君臨してきた強敵・ジェームズを三たび下しての戴冠。「前回(19年大会)は負けていたので、今回は勝てて凄くうれしい」。他の追随を許さない成長速度で、来年の北京五輪金メダル候補に名乗りを上げた。

 1月のXゲームと同じ演技構成がより洗練された。斜め軸の縦2回転、横4回転の「ダブルコーク1440」といった大技に加え、今季はこれまで「本当に苦手で怖くて逃げてきた」という逆向きに踏み切る「バックサイド」の回転技を複数種類マスター。課題を克服し「今シーズンはルーティン(構成)も技も進化し続けている」と試合のたびに完成度を高めてきた。

 それでも現状に甘んじることのない19歳の胸中には、ライバル平野歩の存在がある。スケートボードでの東京五輪出場を目指す平野歩はスノーボードの主要大会から遠ざかっているが、昨年12月の米国遠征先で練習をともにした際に「本当に休んでいたのかという滑りをしていた」と驚かされたという。「ヤバいと思った。自分もヤバい技を決めないと」。感じた強い危機感が、戸塚をさらに奮い立たせた。

 16歳で臨んだ18年平昌五輪は決勝2回目で転倒して救急搬送され、11位に終わった。「その場の空気にのまれて、弱かった」。3年を経て今度は追われる立場となったが、弱い自分はもういない。「あの時から技もメンタルも強くなった。誰もできないようなルーティンで勝ちたい」。雪辱を期する1年後へ、力強く言い切った。

 ◆戸塚 優斗(とつか・ゆうと) 2001年(平13)9月27日生まれ、横浜市出身の19歳。両親の影響で3歳からスノーボードを始める。小3からハーフパイプに取り組み、16、17年に全日本ジュニア優勝。17年3月の全日本選手権を制し、同9月のW杯で初出場初優勝。18年平昌五輪は男子HP11位。17~18年、18~19年W杯種目別総合覇者。1メートル69、63キロ。

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