白鵬ホッ…227日ぶり土俵で先場所Vの大栄翔を紙一重寄り倒し コロナ感染経験、右膝には不安抱えたまま

[ 2021年3月15日 05:30 ]

大相撲春場所初日 ( 2021年3月14日    両国国技館 )

大栄翔を寄り倒しで破った白鵬(右)(撮影・郡司 修)
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 4場所連続休場明けの横綱・白鵬(36=宮城野部屋)は先場所初優勝の小結・大栄翔(27=追手風部屋)を寄り倒しで下し、229日ぶりの勝利を挙げた。大関復帰を狙う関脇・照ノ富士(29=伊勢ケ浜部屋)は北勝富士を下手投げで退けて好発進。大関陣では正代(29=時津風部屋)に土がついた。今場所は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場を通常の大阪から東京に変更した。

 昨年7月30日以来、227日ぶりの土俵。相撲人生で最も長いブランクを克服するために、白鵬は得意技で活路を見いだすしかなかった。

 立ち合いの張り差しは、大栄翔も想定していたに違いない。それでも相手の機先を制するような右の張り手を一閃(いっせん)。間髪入れずに左を差し込んで迷わず前に出た。相手の突き落としに右足が流れるが、構わず体を預けて、紙一重で寄り倒した。八角理事長(元横綱・北勝海)も「やっぱり立ち合いを一番警戒しての張り差しでしょう。先手を取るためにね。その辺が(大栄翔との)厳しさの違い」と分析。白鵬は取組後の取材には応じなかったが、引き揚げるときの表情には安堵(あんど)の色がうかがえた。

 11日には36歳を迎えた。幕内在位は100場所目、横綱在位も81場所を数えた。復帰に向け調子を上げていた初場所前に新型コロナウイルスに感染し、体をつくり直すことを余儀なくされた。古傷の右膝は慢性的に水がたまり、この日も両肘にはサポーター、右膝にもテーピング。不安を抱えての土俵だが、勝利への貪欲さを失っていない。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)によると、通常なら軽めに終える初日前日の朝稽古でも2時間以上も汗を流したという。

 年6場所となった1958年以降で36歳で横綱を張った力士は部屋の先輩でもある吉葉山以来となる。優勝すれば千代の富士の35歳5カ月を更新する年6場所制での最年長記録。八角理事長も「今日勝って普段の白鵬になるでしょう」と期待する。苦しい中でつかんだ1勝。復活へまず第一歩を踏み出した。

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