張本妹・美和 美宇に並んだ小4最多記録、一般の部2勝

[ 2019年1月17日 05:30 ]

卓球全日本選手権第3日 ( 2019年1月16日    大阪市・丸善インテックアリーナ大坂 )

女子シングルス3回戦で飛び跳ねながらスマッシュを放つ張本美和(撮影・北條 貴史)
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 女子シングルスの張本美和(10=木下グループ)が2回戦を突破し、2011年の平野美宇の記録に並ぶ「小学4年生の一般の部2勝」を挙げた。同日の3回戦で敗れたものの、初出場で大きなインパクトを残した。兄・智和(15)は長崎美柚(16=ともにエリートアカデミー)と組む混合ダブルスで4強入りした。

 初出場で大きな足跡を残した。張本は2回戦を突破した時点で、平野が持つ小4の一般の部の最多勝記録「1大会2勝」に並んだ。3回戦に勝てば新記録だったが、カット型の大学3年生に敗れた。目を潤ませて取材エリアに引き返してきた。

 「試合は凄く楽しかったけど、負けると悔しいです」

 平日で1日3時間半、土日は4時間半も台に向かった。休みは「大きな大会で頑張ったら1日あるかな」という猛練習。この一年でメキメキ力を付けた。

 世界ランク3位の兄・智和は、年末の仙台市への帰省時に、妹の成長を実感していた。「本気で試合をして、本気で1ゲームを取られました」。今大会の活躍は必然だった。

 ジュニアは4回戦、混合ダブルスは3回戦まで進んだ。年長者の強いボールに対処し、10歳らしからぬ粘り強さも見せた。大会後はユニバーサルスタジオジャパンに行く予定。「一番凄いのに乗りたいです」。天才少女が普通の4年生の表情に戻った。

 《兄ペアは4強入り》混合ダブルスは中3の張本&高1の長崎組が4強入りした。軽部・松本の社会人ペアに第1ゲームを6―10とリードされたが、5連続得点で巻き返し、14―12で奪った。

 「そこを取れたのが大きい」と張本。強打もよく決まって3―1で制した。東京五輪で正式種目になるとあって、今季から本腰を入れて取り組んでいる。あと2勝すれば、13年の田添・前田組を抜いて、15歳と16歳の混合最年少優勝ペアになる。

 《小5松島も快進撃》ジュニア男子シングルスは松島が15年の張本智和に並んだ。

 この部門の小学5年での8強は、最高タイ記録。4、5回戦ともに高校生に勝利したスーパー小学生は「メダルを獲得したい気持ちでここまで来たので、諦めたら届かなくなる。一球一球必死で挽回しました」と、激闘の連続を制した余韻に浸った。

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