渡辺雄太が3日連続の試合出場 NBAでは6試合目 スティールとアシストを初めて記録

[ 2019年1月17日 13:43 ]

NBAで初めてスティールとアシストを記録したグリズリーズの渡辺(AP)
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 NBAグリズリーズの渡辺雄太(24)が16日に地元メンフィスで行われたバックス戦で第4Qの残り6分6秒からコートに登場。出場から19秒後に試みたドライビング・フックはリングで跳ねたが、残り5分21秒で得たフリースローの2本目を決めて1得点を記録した。

 出場は6分で3リバウンドもマーク。NBAの過去5試合でマークしていなかったアシスト(2)とスティール(1)部門にも初めて数字を残した。2004年に日本人初のNBA選手となった田臥勇太(元サンズ)は出場した4試合で得点、アシスト、リバウンドの3部門には記録を残しているが、ブロックショット(11月14日のバックス戦で1)に続いてスティールの2部門は渡辺が日本人選手初のレコード・ホールダー。残っている個人タイトルに関わる主要部門でまだ「0」のままとなっているのは3点シュート(試投2、成功0)だけになった。

 ただしワンマン速攻の際、ハンドリングをミスしてシュートに持っていけず、ゴールポストをカバーするマットを右手で叩いて悔しがる素振りも見せた。このあと相手の反則で得たフリースローは2本とも失敗。出場した過去5試合のうち4試合で2得点を記録していたがその“自己記録”を上回ることはできなかった。

 渡辺は13日と15日にNBAの試合に出場し、14日はマイナーのGリーグ・ハッスルの一員として先発。バックス戦はプロ初体験となる3日連続の試合出場となった。コートに立ったときには29点差がついていたものの、出場時間帯のチームの得失点差はプラス19点。個人的には1得点でしかなかったが、存在感は示していた。

 試合は101―111(前半45―50)で敗れてグリズリーズは3連敗。先発したマイク・コンリー(31)とマーク・ガソル(33)は14得点にとどまり、第3Qの3分51秒に一時1点をリードしたものの、その後は勝機を見いだせなかった。今季の成績は西地区全体で下から2番目(14位)の19勝25敗。ここ10戦では9敗目で「借金」は今季最大の6となった。

 バックスは3連勝で32勝12敗。大黒柱のヤニス・アデトクンボ(24)が27得点と11リバウンドを稼いで勝利に貢献し、ラプターズがセルティクスに敗れて33勝13敗となったために、ゲーム差なしながらバックスが勝率で上回って東地区の全体首位に再浮上した。

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