【旭川龍谷】【札幌山の手】9年ぶり南北北海道勢W突破へスクラム

[ 2018年12月27日 11:18 ]

第98回全国高校ラグビー大会きょう開幕

合同練習後、記念撮影する札幌山の手と旭川龍谷の選手たち
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 第98回全国高校ラグビー選手権はきょう12月27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。27日の1回戦では、2年ぶり17度目出場の札幌山の手(南北海道)が熊本西(熊本)、39年ぶり3度目出場の旭川龍谷が玉島(岡山)と対戦。試合直前のこの日は北海道の南北代表校が合同練習で最終調整を行い、9年ぶりの南北ダブル初戦突破へ“共闘”を誓った。

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 北海道の南北代表校が花園本番直前に異例の合同練習を行い、士気を高めた。試合形式の練習では激しくぶつかり合い、さながら本番モード。2時間ほど汗を流すと、札幌山の手の繁松秀太主将(3年)と旭川龍谷の湯口龍雅主将(3年)が握手を交わし、互いの健闘を誓った。

 「ともに勝ち上がりたい。(今秋の)国体で一緒に戦い、親近感もある。お互いに(2回戦突破で)正月を花園で迎えられれば」と繁松主将。一方の湯口主将は「山の手さんと交流もあり、思い入れがある。同じ北海道のチームとして1勝、2勝といきたい」と意気込んだ。

 過去16度出場の札幌山の手が大会前日に北北海道代表チームと合同練習を行ったのは初めてという。39年ぶりの旭川龍谷が直前の練習を模索していたところ、札幌山の手が合同練習を提案して実現した。旭川龍谷の小西良平監督(41)は「同じように練習をさせてもらい、士気が高まった。スピード、パワーのあるチーム(札幌山の手)とやれて、いい形で1回戦に入れる」と効果を口にした。

 札幌山の手にとってもいい調整となった。15日からの福岡合宿で東福岡などの強豪校と練習試合を行い、大会直前に旭川龍谷と最終調整。札幌山の手の佐藤幹夫監督(57)は「選手たちも(顔見知りで)緊張感がほぐれていい」と話し、両校の思惑が合致した。

 北海道の南北代表校がともに1回戦を突破すれば09年の札幌山の手と北見北斗以来9年ぶりとなる。平成最後の花園。札幌山の手と旭川龍谷は“北海道旋風”へ、今日出陣する。(武田 政樹)

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2018年12月27日のニュース