稀勢の里 高安と三番稽古 約1カ月半ぶり“再開”に「気持ち良かった」

[ 2018年12月27日 15:03 ]

稀勢の里(左)は高安と稽古を行った
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 大相撲の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が27日、東京都江戸川区の同部屋で弟弟子の大関・高安(28)と三番稽古を行った。26日に約1カ月半ぶりに相撲を取る稽古を再開した稀勢の里は、三段目力士と6番取ってから土俵外に出て、約15分後に高安を相手にした。得意の左四つで右上手を引きつけて寄り切る相撲だけでなく、まわしにこだわらず頭を下げて前に出る相撲が目立ち、27分で16番取り、13勝3敗だった。

 高安と胸を合わせたのは、九州場所前の10月31日以来、57日ぶり。ぶつかり稽古では高安に何度も転がされ、背中に砂をつけた。稽古後は「気持ち良かったですよ」と充実感を漂わせた。

 九州場所を途中休場することになった右膝痛については「大丈夫でしたね」と話したように、立ち合いでは右足からしっかり踏み込んでいた。稽古で重点を置いたのは「一番いい形でやろう」ということ。まわしにこだわらない相撲については「そういう場面が多くなってくると思うし、いろんな場面があるし。まわしが取れない時もあるし」と語り、本場所を想定した稽古となった。

 久しぶりにぶつかり稽古で稀勢の里に胸を出した高安は「自分の稽古にもなりますし、少しでも横綱の稽古になれば。やるからには先輩、後輩は関係なく、相手のために、自分のために」との理由で、簡単に土俵を割るだけのぶつかり稽古にはしなかった。三番稽古では「低い攻め」を心掛けた。「腰が高いので。押し相撲のお相撲さんのように下からは攻められないが、1センチでも2センチでも腰が下りるように稽古場で意識していきたい」と話した。

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