美帆、今後に向けて棄権…最後まで悩んで栄冠より今後を考慮

[ 2018年12月27日 05:30 ]

スピードスケート全日本選手権   最終日 ( 2018年12月26日    明治北海道十勝オーバル )

女子1500メートルで1位となり、声援に応える高木美帆。最終種目は欠場した
Photo By 共同

 後半2種目が行われ、女子は3種目を終えて首位だった高木美帆(24=日体大助手)が今後の大会へ向けた調整のため最終の5000メートルを棄権した。高木菜那(26=日本電産サンキョー)が1500メートルで2位、5000メートルで4位となり、165・721点で4大会ぶり2度目の総合女王となった。男子は土屋良輔(24=メモリード)が日本新記録の153・155点で初の総合優勝を果たした。

 前日の500メートル、3000メートルに続いて、1500メートルも1分55秒81の大会新で制し、3種目全て1位の総合首位に立っていた高木美は最終5000メートルを欠場した。負傷はなく、短距離の代表選考が懸かる全日本スプリント選手権(29・30日、帯広)や年明けからの国際大会に向け、コンディションに配慮した決断だと説明。「最後まで悩んだが、全日本スプリントもしっかり滑りたいと考え、棄権の決断をした。全日本選手権のタイトルはとても大切だが、ケガをする危険性もある厳しいスケジュールで、先を見据えた」と語った。

 4レース総合で争う方式だが、代表選考の対象となるのは一部種目だけ。最終種目では高木美のほかに男子の一戸誠太郎、ウイリアムソン師円ら、ナショナルチームの中軸が体の負担を理由に次々と棄権した。1930年から続く全日本選手権は「オールラウンド日本一」を争う舞台ではなくなり、客席もほぼ空になった。

 世界選手権は五輪と同じ方式の「距離別」のほか「スプリント」「オールラウンド」が存在し、国際連盟は3つの統合を決めている。日程が過密だと強調する日本連盟の湯田淳強化部長は「優先順位をつけて線引きをせざるを得ない」と話し、全日本も一つにまとめる方針を明らかにした。ただ、今大会が形骸化してしまったのは事実。高木美は「心苦しい」と語った。

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