【丸山茂樹の目】覚醒した宮里優 攻めと守りのバランス良かった

[ 2017年12月4日 08:26 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ最終日 ( 2017年12月3日    東京都稲城市 東京よみうりカントリークラブ=7023ヤード、パー70 )

<ゴルフ日本シリーズJT杯最終日>12番、ティーショットを放つ宮里優作
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 宮里が非の打ちどころのないゴルフを見せてくれた。ショットもパットも完璧だった。2日間ボギーなしという内容も素晴らしい。

 何よりも攻めと守りのバランスが良かった。18ホールで絶対に打ってはいけない方向に一発も打たなかった。緊張すれば緊張するほど、打ってはいけない方向に打ってしまうのがゴルフの難しさだ。一日を通して自分のメンタルをうまくコントロールできていた。

 今年4勝できた最も大きな要因はパットの向上だ。パットのストローク、そこに向かうタイミングなど自分の中で何か確固たるものを見つけたのだと思う。だから自信を持って打てるようになった。

 元々ショットに関してはドライバーもアイアンもツアー屈指の高い技術を持っていた。パットが良くなったことでその武器が生きた。時間はかかったが、ようやく覚醒した。これが宮里優作の本当の姿だと思う。

 宮里藍さんの兄としてプレッシャーもあっただろう。それでも最近は妹に負けないくらいのパフォーマンスを見せている。本当に立派だと思う。今後も日本のゴルフ界を盛り上げていってほしい。(プロゴルファー)

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2017年12月4日のニュース