優作 選手会長初の賞金王 妻に感謝「かみさんに苦労をかけた」

[ 2017年12月4日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ最終日 ( 2017年12月3日    東京都稲城市 東京よみうりカントリークラブ=7023ヤード、パー70 )

<ゴルフ日本シリーズJT杯最終日>笑顔で記念撮影する(前列左から)長女・莢杏ちゃん、長男・優吾君、(後列左から)母・豊子さん、父・優さん、宮里優作、妻・紗千恵さん、義母・小川悦子さん
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 宮里は史上初めて選手会長として賞金王になった。任期中の優勝回数4回は杉原輝雄と並ぶ歴代2位の記録だ。昨年1月に就任し、試合の合間を縫って月1回の会議に出席。ツアーを代表して慈善活動やイベントにも顔を出した。多忙な中で結果を残したのは意地があったからだ。

 「“大変だね”と言われるのが嫌だった。選手会長は外れくじだと思ってほしくなかった。会長をやっていなかったら賞金王になれたかどうか分からない」と振り返った。今季限りで退任する意向で有終の美を飾った。

 家族の支えも大きかった。紗千恵夫人(41)は「(就任)1年目はこんなに休みがないのかと驚いた。今年は吹っ切れました」と笑い飛ばしたが、宮里は「うちのかみさんに苦労をかけた。勝てない時期からいろいろ言われてきたけど、嫌な顔一つせず支えてくれた」と涙ぐんで感謝の言葉を口にした。

 長女・莱杏(らん)ちゃん(8)、長男・優吾くん(5)の良き父でもある。結婚10年になる紗千恵夫人は「家では子供の面倒も見てくれる。それがリセットになっている。勉強には厳しくない。宿題と忘れ物のことしか言わない甘い父親です」と話す。スナッグゴルフ部に所属する莱杏ちゃんと練習場に出掛けたりショートコースに行くこともある。

 今年1月、沖縄県にある鍾乳洞「玉泉洞」に家族で出掛けた時、優吾くんと一緒に蛇を首にかけた。紗千恵夫人は「金運が良くなると言う金色の蛇なんです。あれで賞金王を獲れたのかも。お礼参りに行かないといけないですね」と頬を緩めた。家族と過ごす時間が選手会長のパワーになっていた。

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2017年12月4日のニュース