真央自画自賛「最高」SP今季世界最高で首位発進

[ 2012年11月24日 06:00 ]

コミカルな表情で演技する浅田真央

フィギュアスケート GPシリーズ第6戦NHK杯第1日

(11月23日 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ)
 大舞台が見えた。女子ショートプログラム(SP)で、浅田真央(22=中京大)が67・95点の今季世界最高得点をマークして首位発進。今大会4位以内で進出が決まるGPファイナル(12月6日開幕、ロシア・ソチ)へ、好位置につけた。鈴木明子(27=邦和スポーツランド)は58・60点で5位、今井遥(19=大東大)は48・10点で9位だった。

 明るい曲調の演技を、明るい笑顔で締めくくった。氷上に映えるオレンジの衣装に身を包んだ浅田が、完璧なSPを披露。コミカルにキュートに、表情を変えながら「アイ・ガット・リズム」の2分50秒を完遂した。「最高の演技ができた。かわいい振り付けを見せられたらいいと思った。SPはミスなくっていうのが目標だった。入っているエレメンツを最高の形でできた」。今月上旬の中国杯でマークし た62・89点を上回り、今季世界最高となる67・95点で首位発進だ。

 昨季は世界選手権6位に沈むなど、どん底を味わったが、雪辱を期す今季は中国杯で優勝。同大会後、満足感に浸ることなくNHK杯に向けてジャンプを中心に修正してきた。中国杯では工夫のなかった冒頭のダブルアクセルは踏み切り前に左足を上げ、着氷後に両手を天に突き上げる新バージョンに。「少しでも加点をもらえるようにした」。出来栄え評価でジャッジの加点を引き出すと、中国杯で回転不足だった3回転フリップもクリーンに成功し、スピンとステップでは最高難度のレベル4を獲得した。

 昨年3月11日に発生した東日本大震災の被災地・宮城で開催される今大会には、特別な思いがある。昨年7月、浅田は慈善演技会のため青森県八戸市を訪れ、ショーの前に津波の被害を受けた海岸を見て、言葉を失った。東北を訪問するのは、約1年4カ月ぶり。「いい演技を見せられるように頑張りたい」。今大会の会場は震災直後、遺体安置所として使用されて いた。振付師のローリー・ニコル氏が「毎日リンクに来るのが楽しみになるような振り付けと曲にした」と言うSP。大きな悲しみが少しでも癒えるように、浅田はとびっきりの笑顔で舞った。

 今大会で4位以内に入れば、14年五輪開催地のロシア・ソチで行われるファイナル進出が決まる。昨季のファイナルは母・匡子さん(享年48)の容体が悪化して緊急帰国したため、出場を断念した。「五輪が近づいている感じを味わいたい」と言う大舞台を目指し、SP首位で最高のスタート。24日のフリーにもトリプルアクセルは組み込んでいないが、完成度の高さで勝負する。「きょうのことは忘れて、また明日から頑張りたい」。日本人初のGPシリーズ10勝目で、ファイナル切符に花を添える。

 ▽GPファイナル 12月6~9日に14年五輪開催地のロシア・ソチで行われる。6大会行われるGPシリーズの各大会の1位に15点、2位13点、3位11点、4位9点、5位7点、6位5点、7位4点、8位3点とポイントが与えられ、上位6選手がファイナルに出場。昨季のファイナル進出ラインは男女ともに24点だった。

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