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獲ってさばいて“食べ太郎” 船初挑戦で金アジ75匹 入れ食い東京湾!人気サイト運営者が満喫リポート

[ 2022年12月13日 07:11 ]

初の船釣り・マアジ釣りで75匹を釣った伊藤さん                               
Photo By スポニチ

【釣り日和】釣って食べる…が釣り人の特権。今回、東京都江東区深川の吉野屋で東京湾のブランドマアジを狙ったのは月間30万PVの人気グルメサイト「食べ太郎.com」を運営する“食べ太郎”こと伊藤克博さん。“釣料食”体験をリポートしてもらった。

 釣りといえば宮城県で育った中・高時代に竿を担いで自転車で友達とあちこちへ行ったことが思い起こされる。広瀬川や松島の堤防、加瀬沼で幻の巨大ライギョを釣り上げることに夢中になった時期もあった。しかしそれも今は昔。上京後は1度も竿を握る機会はなく、魚はもっぱら食べるのと調理をするのが専門でアラフィフとなってしまった。

 ところがこのたび、ひょんなことから知己を得たスポニチの釣り担当に連れて行ってもらう運びとなった。

 30年ぶりの釣りである上に生まれて初めての船釣り。今回狙うのは「金アジ」「黄金アジ」と呼ばれる東京湾のブランドマアジだ。多摩川や荒川、江戸川などの河川が注ぎ込み栄養豊富な東京湾に居つくアジは脂が乗っており、うまみも強く、江戸前のブランド魚として名をはせている。

 食いしん坊としてはぜひとも釣って帰りたいところだ。

 運河を抜け東京湾を走って約1時間。船は木更津沖(15メートル)へと到着。いよいよ初の船釣り開始だ。

 数十年ぶりに見る餌の青イソメにちゅうちょしながらもハリに掛けようとするが老眼のせいで手元がよく見えない。学生時代との違いに四苦八苦しつつ何とか仕掛けを投げ入れる。

 タナを取り、コマセを振り待つことわずか数秒。はるか昔に感じたことがある、とても懐かしい手応えが伝わってきた。

 2本バリで2匹のマアジをゲット。初船釣りでの初ヒットとしてはこれ以上ないほど幸先が良い。

 その後も仕掛けを投げ入れて数秒で当たりが来るという文字通りの入れ食い状態が続き、初挑戦にして釣果は75匹をも数えた。
 こうして初の船釣りは、ほくほく顔で帰路へと就くことができた。

 想定をはるかに上回る重量となったクーラーボックスを抱えて帰宅。ここから75匹分の下処理が待っていた。まずはエラや内臓を除き、料理に使う分以外は全て干物にした。続いては調理だ。当日は釣りたての鮮度を味わうために姿造り、なめろう、たたき、ぬた、握りと刺し身系のメニューにし、つみれのわん物を合わせた。脂がのった強いうまみにモチッとした食感。これぞまさに金アジといううまさに舌鼓を打ち、そのポテンシャルの高さを実感する。翌日は炊き込みご飯に塩焼き、さんが焼き、つみれ汁を楽しんだ。3日目はフライ2種にカルパッチョとあら汁。香菜の衣で作った緑色のフライにはチャツネを添えてみたがエスニック風も合う。あら汁も予想以上にだしが利いておりこれまたうまい。そしてまだ大量の干物と中骨で作った大量の骨煎餅が待機している。しばらくは酒のさかなに困ることはなさそうだ。こんなにも食を満喫できる釣りというレジャーの魅力に食いしん坊的には今後どっぷりとハマってしまう予感がしてならない。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。乗合料金9000円。女性・高校生7500円、中学生以下5000円。

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