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リール“ただ巻き”マダイ3・3キロ 簡単タックルで収穫ダイ満足

[ 2021年4月1日 16:50 ]

悲鳴を上げながら杉野さんがゲットした3.3キロマダイ
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】リールを巻くだけ。「簡単なタックル」「魚の王様、マダイも掛かる」――この魔法のような“タイラバ”に、相模湾で初挑戦!小型電動リール対応なら100メートル超の深場も楽々。シニアにも優しく魅力満々。すっかりハマってしまった。(スポニチAPC・林悠二)

 ◎葉山鐙摺・たいぞう丸

 今季も型&数とも好調に推移したアマダイ。その後を追ってスイッチしたタイラバ五目船。若手、河村丈史船長(21)が担当で、本格的に狙い始めて2シーズン目の春だ。100メートル前後の深場をメインに攻め、海底から宙層の魚種が対象。乗っ込みダイはじめ、各種ハタ、アラ、ホウボウ…と多彩で昨年のマダイ記録は6・5キロ。

 「深場狙いだから重めのオモリで」――。船長から貸与されたヘッド(オモリ)は200グラム。茶のラメ入りスカートに赤ネクタイの2本バリ。

 「水深110メートル」。仕掛け投入後は一定速度でひたすら“ただ巻き”するだけ。速度は1秒間に1~1・5メートル。電動の場合はダイヤル12。掛かると一気に走るためドラグ強力は1キロ前後が相場とか。

 「着底直後のヒット率が高いので、糸フケが出る前に即巻きして」と船長。魚に見切られない配慮だ。

 この日、5人が竿を出したが、早々にトモで30センチ級トラフグが。筆者も第2投でコツンと当たり。竿先が何度も絞り込まれて600グラム級のホウボウをゲット。

 潮が速めでタナ取りを頻繁に繰り返す。そんな中、トラフグを釣った横浜市の斎藤邦彦さん(50=会社員)がリーリングを開始。1・5キロ級の立派なマダイだ。

 「底から5メートルで来ました」高級魚連発に満面の笑み。群れに突入!?次いで正舷で狙う大田区の杉野美星さん(18)も1・5キロ級を上げるなど、ご機嫌な滑り出し。

 やっちゃった!そう、ゴツゴツ…大きな当たりに思わずエイ!合わせてしまい大失敗。あっと思い、リールを巻いたが時既に遅し。

 当たりがあっても合わせない――。我慢して巻き続けて、向こう合わせがタイラバ釣りの鉄則なのだ。

 日中の中だるみ後、魚探をのぞく船長が「猛烈に濃い反応だ!」。幅20メートルの赤い帯の中で杉野さんが2連発。最後に掛けた3・3キロを頭に1キロ以上を4匹でトップ。

 「最大は底上15メートルで当たり、その後何度もゴツゴツと触っていましたね。さらに8メートル追い掛けて来て食ったんです」と杉野さん。

 斎藤さんは2・6キロを含めてマダイ2匹。筆者は35センチ級のアラを2匹追加したが、釣果以上に収穫いっぱいのマジカルな釣りだった。

 思えば怪しい魚信が何度かあった。あの時に…を思い起こし今、リベンジを考えている。

 ◯…3年前からダイワSFA(スーパーフレッシュアングラー)メンバーの杉野さん。釣りが大好きで、愛称“びっちゃん”は、たいぞう丸でキハダを釣るなど宿の常連。8日は調理師専門学校の入学式。「今後2年間は料理に励むつもり」とか。

 ▼河村船長から ヘッドは120~200グラムがメイン。ネクタイは、オレンジ、ブラック、ゼブラカラーが良いです。潮や時間帯でも変わるので何種か用意を。釣れた魚は船上で全て血抜きと神経締めをします。気軽にお出掛けを。タイラバ船は、キハダ&カツオ開幕の8月まで続けます。

 ▽タイラバ タイを釣るために特化したルアーの形状。また、それを使った釣り。ヘッドと呼ばれるオモリ部分に、タイを誘い出すラバーのスカートとネクタイ、専用フックが装着されている。

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