ロールキャストでワクワク「ペレットタイム」 脂乗り乗りメイプルサーモン

[ 2021年3月7日 07:03 ]

投げる練習をしてから参加した金沢佳子さんは良型を連発。左は筆者
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 【奥山文弥の釣遊録】「メイプルサーモン」は、神奈川県開成町にある管理釣り場「開成フォレストスプリングス」(以下開成)に放流されています。

 アスタキサンチンなどのカロテノイドを含んだ餌を与え、身を赤くしたニジマス。これを○○サーモンと呼び各地で淡水養殖したものをブランド化しようとしています。その一つの成功例がこの魚でしょう。本来は食用としてレストランに出荷する予定の魚が、遊漁用にも利用されています。

 「奥山塾セミナー」には女性4人を含む11人が集まり、間隔を空けて釣りをしました。この日のためにタックルを新調してきた女子もいました。

 開成での必須テクニックはロールキャスト。後ろへラインを振り上げるスペースがほとんどないためです。それでラインはロールキャストがしやすいOH&Dかスープラエキスプレスを使っています。

 まずは指導を手伝ってくれた中村竜也さんや山本雅信さんらが手本を見せ、初心者はそのように見よう見まねで釣りをしました。水面に浮かぶフライにバシャっと魚が出ても、それが食いついたということであると理解できず、「分からない」を連発していた女子たちも、慣れてくると自然に手が動き、「あ、掛からなかった」とか「やった」などと黄色い声を上げていました。

 開成では小型ニジマスを大量放流するということは今のところ行っていません。ある程度サイズのいい魚を放流していますから、放流直後を除き難しく感じる方もいらっしゃるでしょう。大きな魚は釣られると賢くなるからです。

 しかし最近では釣れなくなってまったりする時間帯に魚を活性化させるため、ペレットタイムがあります。この時は水面にナブラが出ます。この時間帯を逃さずしっかり釣りましょう。

 ご夫婦で参加された吉沢由美さんはこのサービスタイムを逃さず好調に釣り上げていましたが、大き過ぎる魚が掛かって5番ロッドを折られてしまったほどでした。まさに糸が切れる竿が折れると管釣りでは考えにくいハプニングも多数ありましたが、皆さんそれぞれのいい経験になったのではないでしょうか?

 活躍したのは東京海洋大卒業生の金沢佳子さんでした。彼女はこのセミナーの前にキャスティングレッスンを受け、ロールキャストをしっかり練習して参加。バックに樹木があっても気にせずキャストでき、食い付き損ねた、あるいはフライを見切った魚に素早くサイドのキャスト。こうして午前中のヒット回数は20回以上。10匹以上を釣り上げてそのうちの良いサイズを2匹キープしました。それをさばいてみると見事な赤身でした。体長40センチを超えると赤身のニジマスにさらに脂がのりメイプルになります。30~40センチぐらいだとまだ赤身になり切っていないもの、あるいは赤かったのに放流後時間がたってピンク色に変わっていくものもいます。他のお客さんの会話も聞いていましたが、赤身だと当たり、ピンクだとハズレって言っていました。キープする時に見極めるのは極めて困難です。元がニジマスなのですから。

 赤身になったものは刺し身で食べられますが、ここでアドバイスです。釣ったその日や翌日に食べると新鮮でおいしいと言われますが、釣った日にきちんとさばいて3~4日熟成させてから食べた方がおいしいことが分かりました。(東京海洋大学客員教授)

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