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寒風吹き飛ばす輝き パールトラウト55センチ

[ 2021年2月24日 07:14 ]

筆者の長男・知来が釣った55センチのパールトラウト
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】群馬県沼田市にある管理釣り場「おくとねフィッシングパーク」は何が釣れるのかドキドキさせられるモンスタートラウト管釣りポンドだ。併せて快適に雪の別世界が体験できる「かたしな高原」のロッジを紹介しよう。(吉田 俊彦)

 「おくとねフィッシングパーク」を訪れた。前日夜に釣り場から車で30分ほどの片品村の「かたしな高原のロッジ」に宿泊し、午前はスキーでパウダースノーを楽しみ、午後からエリアで釣りという旅の計画だ。

 同パークは赤城北麓にある「日本イワナセンター」の姉妹エリアで、養魚場直営だからできる日本一のトラウトの魚種を誇る管理釣り場である。

 今回の釣りの目的は、来る渓流解禁に向けイワナ・ヤマメ用フライロッドとリーダーの相性のテスト。特に低温環境でどんなラインシステムが使いやすいのかテストしてみた。

 この日の気温は日中でもマイナスの真冬日。あまりに寒いのでスキーウエアのままで釣りを開始した。釣り人が少ないため魚は安心して岸寄りに付いている。ロールキャストで静かに狙うとヒレピンの美しいブルックトラウトやイワナがヒットし丁寧にリリースする。時折、小雪が舞う天候だが、イワナ系の魚は活性が高く楽しめた。しかし、だんだんと、思うようなキャストが決まらなくなってきた。

 気が付けば、ロッドのガイドが凍ってフライラインが出なくなっていた。ガイドの氷を取り除いている時、同行した長男がニンフで大物をヒットさせた。白銀の魚体をくねらせて飛まつを上げる。強烈な引き込みでVARIVAS「イワイドリフト」#4のロッドは満月だ。数分間のファイトの末、なんとか寄ったところを私がネットイン。大きな尾びれの55センチ。初めて見る魚なのでキープすることにした。釣り場の方に見てもらうと、魚の正体はパールトラウトと判明。ヤマメとブラウントラウトの交雑種。刺し身で食べてみたが、臭みがなく大変美味だった。

 さて、寒風の中で氷点下の釣りをして感じたことは、基本のロールキャストの有効性とリーダーの重要性である。今回使用したVARIVAS「スティルウォーターFHTリーダー4X」14フィートは寒い日でもしなやかで向かい風に強い。特にロールキャスト一発でフライを思い通りにポイントに運んでくれたことが、キャスト回数を少なくし、好結果につながったと思う。

 ◯…かたしな高原=(電)0278(58)2161=は、関東唯一のスキー専用の本格的スキー場として有名。筆者のお薦めは戸建てされたチャイルドロッジの宿泊だ。ぬくもりがある木製コテージのドアを開ければすぐにゲレンデ。雪と森に囲まれた非日常の世界が素晴らしい。ここをベースに午前はスキー、午後は釣りと自然を満喫できるだろう。

 ▼釣況 おくとねフィッシングパーク(群馬県沼田市白沢町生枝857)=(電)0278(53)3254。

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