×

歯切れ悪い香川 本田圭不在も「トップ下」希望かなわず

[ 2011年1月18日 09:23 ]

<日本・サウジアラビア>前半、相手GKをかわして攻め上がる香川真司

アジア杯1次リーグB組  日本5-0サウジアラビア

(1月17日
カタール・ドーハ)
 日本は負傷の本田圭と松井に代わって柏木と岡崎が先発した。中盤の陣形は変わらず香川はまた左サイド。得意のトップ下に入る願望をしまい込んでチーム戦術に合わせる21歳を、ザッケローニ監督は「頼んだ通りにやってくれた」と褒めた。

 前半13分に持ち前の鋭い切り返しから2点目をアシストしたが、3試合連続無得点。「チームとしては結果を残した。あとは個人的にですね」と歯切れが悪かった。

 所属のドルトムント(ドイツ)ではトップ下で得点を量産中だ。だがザッケローニ監督の母国イタリアでは、激しい球際の競り合いに勝てなければトップ下での起用はまずない。軽量で俊敏な香川は、指揮官の目には典型的なサイドアタッカーに映るのだろう。

 同監督は試合後、左足首捻挫の本田圭が「先発出場できる状態ではなかった」と明かした。欠場したエースの代役には、攻撃的MFでは最も体格的に恵まれた柏木を抜てき。代表2戦目の23歳は長友への絶妙の縦パスで3点目の起点になった。

 ザッケローニ監督は「香川は岡崎同様に、サイドから切れ込んで好機に絡む仕事を十分にこなした」と納得顔だ。香川がトップ下のポジションを得るためには、さらにプレーの幅を広げて監督の評価を覆すしかない。(共同)

続きを表示

2011年1月18日のニュース