河内家菊水丸が還暦独演会 今後10年以上の現役活動へ意欲 猪木さんとの思い出も語る

[ 2023年2月19日 19:17 ]

還暦祝いに贈られた和装で還暦独演会に臨んだ河内家菊水丸(中)と和太鼓の三条史郎(左)、ギターの石田雄一(撮影・筒﨑 嘉一)
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 伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(60)が19日、大阪市内で還暦独演会を開き、「60歳という夢の世界までくることができた。これからの60代、70代も河内音頭取りとしてやれれば」と今後10年以上は現役として活動する意気込みを語った。14日が60歳の誕生日だった菊水丸は10年前、ステージ4の甲状腺がんが発覚。当時49歳。「還暦までは無理かな。50代半ばでええんやないか」と感じたことを振り返り、来場者に日頃の支援への感謝も語った。

 公演では東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市出身の横綱・秀ノ山雷五郎を題材とした「九代目横綱」などを歌った。この日会場を彩った花は親交の深い元横綱の貴乃花光司氏(50)から届いた。「小中高は相撲少年。高校では相撲部に入り、近くにあった女子高の前でまわしを巻いてシコ1000回を踏むのが稽古だった」と回想した。

 また昨年10月に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんとイラクや北朝鮮へ同行した「平和外交」も語った。1990年、クェートに侵攻したイラク・バグダッドへ「人間の盾」として連行された日本人の人質解放に共に動いた。

 この日もギターを担当した石田雄一(63)は菊水丸らと人質と面会後、酒が入ったため、菊水丸とではなく人質とバスに乗って帰ってしまったという。その後、長州力(71)らが捜索を手伝う騒動へ発展。「それでも僕は石田さん以外のギターで歌いたくない」。菊水丸は40年来の相棒との今後の共闘も誓った。

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2023年2月19日のニュース