【芸人イチオシ】NBAファン・レイザーラモンRG「YUTAとRUIを見逃すな!逸材が2人も同時に」

[ 2023年2月19日 09:00 ]

応援するキャバリアーズのガーランドのユニホーム姿で取材に応じたレイザーラモンRG
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 ファン歴30年で大のNBA好きとして知られる、レイザーラモンRG(48)は「アメリカで奇跡が起きていることを知って、見てほしい」と言葉に力を込めた。

 現在、NBAでは渡辺雄太(28=ネッツ)と八村塁(25=レイカーズ)の2人の日本人選手が活躍中だ。

 渡辺は今シーズン、3点シュートとディフェンスを武器にする「3&D」として存在感を高めている。RGも「まさかここまですごいとは…」と驚くほどシュート能力が一気に開花した形だ。

 40%を超えれば超一流シューターとされる3点シュートだが、渡辺の成功率は驚異の48・1%(19日現在)。この数字は規定成功本数まで6本不足ながら、陰のリーグトップとあって「三井寿や神宗一郎みたいですよね」と、漫画「SLAM DUNK」に登場する名シューターになぞらえた。

 実力はNBA内でも認められており、ケビン・デュラント、カイリー・アービングというリーグ屈指の選手らと同時にコートに立っても、終盤の大事な時間帯で彼らにシュートを託される場面が少なくなかった。そのすごさを、昨年W杯で盛り上がったサッカーにたとえて「メッシやエムバペに信頼されてパスをもらうようなレベルなんですよ」と強調した。

 現在、ネッツからデュラントとアービングの2大エースが移籍し、渡辺のライバルとなる3&Dタイプの選手が多く加入。出場機会が減る状況になってしまったが「3&Dタイプの選手はどのチームも欲しがる人材。渡辺選手は優勝を狙うチームに欠かせない存在になりつつある」と実力を強く信じている。

 一方、八村はシーズン途中でウィザーズから名門レイカーズに移籍し、大きな話題となった。RGは「メディアも連日大騒ぎでレイカーズのブランド力は半端ない…」とポツリ。「僕や麒麟の田村らが草の根運動を続けて、アメトーーク!でNBA大好き芸人の実現までなんとかこぎつけたのが、ちっぽけに感じました」と笑い飛ばした。

 レイカーズには今月NBAの通算得点で歴代1位となった“キング”ことレブロン・ジェームズが在籍。「八村選手がレブロンのパスを受けてダンクする…こんなシーンが見られるんですよ」と興奮がおさまらない。「得点パターンも多彩で優勝チームの3番手を張れる選手」と活躍に太鼓判を押した。

 八村のレイカーズ入りについては「運命」と表現。八村がレイカーズデビューした日本時間1月26日は、同チームのレジェンドで3年前に事故で亡くなったコービー・ブライアントさんの命日の前日だった。

 背番号28も、ブライアントさんがレイカーズで着けていた8番(永久欠番)と、バスケットボールをしていた娘ジアーナさんが着けていた2番の両方に由来。「あのコービーを背負ってるんですよ。ウィザーズの時よりも実力も発揮できるはず。このままレイカーズに骨を埋めて、28を永久欠番にするくらい活躍してほしい」とエールを送った。

 19日現在、渡辺所属のネッツはプレーオフ(PO)圏内。八村所属のレイカーズはPO圏外だが、RGは「八村選手はじめ、補強が成功して上がり目しかない。優勝を狙えるポテンシャルもある」と巻き返しに期待した。

 2シーズン前、ウィザーズ所属の八村は1回戦敗退するも、日本人で初めてPOの舞台に立った。今シーズンは日本人2選手がPOでプレーすることや、2回戦以上に進出することが十分に考えられる。

 RGはNBAを「超人たちの異世界」と形容する。パイオニアの田臥勇太が扉を開いてから20年近くがたち「今そこで戦える日本人選手が2人も…そして日々歴史を刻んでくれる」と感慨深げ。「これはもう奇跡。同時に奇跡が当たり前になるプロセスも進行中」。いつになく真剣なまなざしで「メディアも2人のこと、NBAをもっと取り上げて、より多くの人に目撃してほしい」と熱い思いを口にした。
 
 ○…POのファイナル予想には、東地区からは「完成度が高い」とセルティックス、西地区からは「なんといってもヨキッチ」とナゲッツを挙げた。ヨキッチは2年連続MVPを受賞中で、3年連続も有力視されている。センターにもかかわらず圧倒的なパスセンスを持ち合わせる新時代のビッグマンだ。「ヨキッチのすごさももっと伝わってほしい」と語り、優勝予想も「ナゲッツで」とした。

 ○…RGの応援チームはキャバリアーズ。「POで東のセミファイナルはいけるかな」と展望を語った。だが、3つの異なるチームで優勝経験のあるダニー・グリーンの加入を受け「NBAあるあるに、“ダニー・グリーンが行ったチームは優勝しがち”があるので、(優勝)あるかもですね」と期待を寄せた。

 ○…実はバスケの選手経験がなく「戦術とかあまり分からない」とするRGは一風変わった楽しみ方も紹介。「オーナーとあの選手が仲悪い」「あの女優の元彼と今彼がマッチアップする」などのゴシップがスポーツ界で一番多いといい「ファン仲間とのグループLINEでゴシップで毎日ワイワイしてます。プレー以外にもリアリティードラマとして楽しめます」と話した。


 ◇レイザーラモンRG 1974年6月8日生まれ、熊本県出身の48歳。97年にレイザーラモンHGと「レイザーラモン」を結成。2014年「R―1グランプリ」で準優勝。趣味はバイク、スニーカー。特技はあるある、歌。血液型O。

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2023年2月19日のニュース