大河主演俳優 今でも演技は「全然自信ない」のワケ 「カット!OK!で、もうへこんでます」

[ 2023年2月19日 13:06 ]

(左から)阿川佐和子、鈴木亮平、宮沢氷魚
Photo By スポニチ

 俳優の鈴木亮平(39)、宮沢氷魚(28)、作家でエッセイストの阿川佐和子さん(69)が19日放送のフジテレビ「ボクらの時代」(日曜前7・00)に出演し、対談した。

 3人は、10日に公開された映画「エゴイスト」(監督松永大司)で共演している。

 「役者稼業の魅力」について、宮沢は「もちろん楽しいこともたくさんありますけど、辛い時間の方が多くて。とにかく現場では悩んで悩んで、大丈夫なのかな、これずっと続くのかなって。完成したものがみんなに届いた時にそれで全部払拭されるんです。あ、やってよかったなって」と率直な思いを吐露した。

 モデル出身だが、「僕はずっと役者がやりたくて。身長もあるし、自分で言うのもあれですけど、洋服も意外と似合うので…」と照れ笑いを浮かべ、「モデルやりながら、芸能界とかカメラの前に立つことを増やしていって自分を磨いていって、2016年、2017年に映像デビューをさせてもらったんです」とかねてから役者志望だったと明かした。

 鈴木から「ずっと続くのかな?って不安があるの?」と聞かれ、宮沢は「不安です。この作品で結果残さないと次はないだろうなっていう気持ちになるんですよ、毎回。自信がないんだと思う…絶対的な自信が」と不安は尽きない様子。

 阿川さんから「絶対的な自信ってつくようになる時があるのかなあ?私、70になりますけどないですよ。インタビューの仕事も書く仕事も、全然ダメだなって年がら年中思う。いろんな人に会って、大御所にも聞くけれど、100歳近い絵描きさんが満足した絵なんてまだ一つもないとか、役所(広司)さんだって僕は演技がまだわからないとか全然ダメだと思うとかおっしゃるし。みんなそうなんだって思う」と言われ、「救われますね」と安どの表情を浮かべた。

 数々の作品で場数を踏んできた鈴木も「全然自信ない。いつも、へこみますね。カット!OK!で、もうへこんでます。OK出ちゃったよ…あんなのでOKのはずがないって。ヨシって思う時もあるけど。周りには亮平は終わったシーンをずっと練習してるよねってよく言われます。あの間だったかなあとか」と一人反省会をしてしまうという。

 一方、「不思議なもので年齢そこそこいくと、その悩みにどっかで区切りをつけるスベは覚えてきました。ここまで悩んだら反省の域だけど、ここから後はただの無駄だって思ったらすぱっと」と線引きすることができるようになった。

 宮沢は「僕は寝るまで、家帰ってセリフ何回も言って、最終的にウワーってなって。強制的に寝て、やっと解放されるって感じです。起きたら大丈夫なんですけど」といい、鈴木は「わかる。俺も寝る」と共感していた。

続きを表示

2023年2月19日のニュース