櫻井よしこ氏 橋下徹氏に「あなたは戦後体制の申し子…法律の中にどっぷり染まっている」気球撃墜の議論で

[ 2023年2月19日 10:14 ]

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 ジャーナリストの櫻井よしこ氏(77)が19日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。中国の無人偵察用気球とみられる物体について言及した。

 林芳正外相は18日(日本時間同)、訪問先のドイツ・ミュンヘンで、中国外交トップの王毅共産党政治局員と会談し、中国の無人偵察用気球とみられる物体の日本上空飛行に関し「いかなる国の気球でも、許可なく領空に侵入すれば領空侵犯になる」と懸念を伝え、再発防止を求めた。日本政府は14日、19~21年に九州と東北で確認された気球に関し、中国の偵察気球と強く推定されると発表。領空侵犯した気球の撃墜を可能とするため武器使用の要件を緩和した。

 領空侵犯した気球の撃墜について、橋下徹氏が法解釈での撃墜に反対し、法改正でやるべきだと主張すると、櫻井氏は「橋下さんがおっしゃるのはね、あなたはねえ、戦後体制の申し子なんですよ。戦後、GHQがつくった憲法であるとか、法律の中にどっぷり染まっている」と言い、橋下氏が「櫻井さんは戦前生まれなんですか?」と気色ばむのを無視し、「日本が通常の国家になることを拒否する人なんです」と指摘。橋下氏の「そんなことない」という反論にも「いやいや、あなたの言いぶりはね、橋下さん、あなたの言いぶりはね、そういうふうなメッセージになっているの」と自身の受け止めを述べた。

 橋下氏は、懸命に「櫻井さん、戦後生まれだからっていうのはそこはちょっと決めつけだと思いますよ。それは違う、それは」と言うと、櫻井氏は、なおも「あなたは戦後体制の価値観に染まってるっていうことです」ときっぱり。橋下氏が「違う。法治国家としてはこうあるべきだってこと。櫻井さんはイケイケどんどんで威勢がよすぎます。やっぱり日本国家を滅ぼしてしまう、そんな考え方は」と言うも意に介さず「いやいや法治国家の枠組みは守るべき。だから法律改正も同時進行でやりましょうということを言いました。ただ今はそのような法律改正を時間をかけてやる余裕がないということは、現実を見ればそういう事態です。だから緊急事態というふうに私は思った方がいい」と主張した。

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2023年2月19日のニュース