菊地幸夫弁護士 被害者宅への教団幹部アポなし訪問に苦言「住居侵入になる可能性すらある」

[ 2022年10月18日 15:14 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 弁護士の菊地幸夫氏が18日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の勅使河原秀行教会改革推進本部長が、教団による被害を訴えている男性の元をアポなし訪問した問題に苦言を呈した。

 元妻が教団信者の橋田達夫さんは、元妻が自宅の土地を売るなどして高額献金を繰り返して家庭が崩壊。それを苦に、長男が一昨年、自殺した。教団による被害の拡大を防ぐため、メディアに出て被害を訴え続ける橋田さんの元に16日、勅使河原本部長が訪問。「2人きりで話を聞かせてほしい」「メディアに出ないでほしい」などと要請されたという。橋田さんは警察に通報し、「怖かった」などと話している。

 橋田さんはその前日、勅使河原本部長からの訪問希望を電話で断っていたという。押しかけとも取れる手法に、菊地氏は「一旦、明確に断られたわけですから、お願いするとすれば、もう1回電話ですよ。“すみません、前回はこういうお答えだったんですけど…”くらいじゃないですか?」と、勅使河原本部長の礼を欠いた行動を疑問視。「それでご自宅に行くというのは、お断りの主旨を理解していない」と続けた。

 菊地氏は、橋田さんが息子を失っていることにも言及。「お子さんが命を落とされている。そういうご事情がある方のところに、訪れていくやり方にしては、もう少し段階を踏むべきだったのではないかと思います」と指摘した。

 橋田さんによると、勅使河原本部長は訪問の際、橋田さん宅の敷地内に入ってきたという。菊地氏は「不退去罪もそうですけど、来るなと言った人が入った来たら、その段階で住居侵入になっちゃう可能性すらある」と、刑事事件に発展する可能性にも言及した。

続きを表示

2022年10月18日のニュース