「ヘルプマークに酷似」椎名林檎グッズ デザイン改訂と発売延期を発表 日本赤十字社、東京都から指摘

[ 2022年10月18日 12:17 ]

UNIVERSAL MUSIC STOREの公式ツイッターより(@UM_STORE_JP)

 歌手の椎名林檎(43)のアルバム「百薬の長」の付属グッズが「ヘルプマーク・赤十字マークと似ている」と波紋を広げていることを巡り、販売元の「UNIVERSAL MUSIC STORE」が18日、公式サイトで「発売を延期する」と報告した。同件については、ヘルプマークを作った東京都が販売元に「早急の対応」を要請。利用者からも困惑の声があがっていた。

 騒動の発端となったグッズは赤地に白い十字マーク、白地に赤い十字がそれぞれデザインされており、ネット上で「本物と誤認される可能性があり、不適切」という声が浮上。これを受け、販売元は10日に公式サイトで「弊社内で協議しております」と報告していた。

 報告から8日経ったこの日、公式サイトで「11月30日に発売を予定しておりました、椎名林檎オフィシャル・リミックスアルバム『百薬の長』【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】に付属するグッズの内容について、多くの皆様からご意見をお寄せ頂きました」とし、「弊社にて検討した結果、当該商品につきましてはグッズのデザインを改訂するとともに、発売を延期いたします」と発表した。

 付属グッズの内容及びデザインは「弊社で企画検討したもの」とし「そのデザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きましたことなどを踏まえ、このたびの決定に至りました」と経緯を報告。「ファンの皆様、当該商品をご予約頂いた皆様、そしてリミックスアルバムの制作に携わって頂いたアーティスト及び関連各位の皆様にご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。また、「ヘルプマークをご利用の皆様、その普及に努められている皆様には、ご不安・ご不快な思いを抱かせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」と呼びかけた。

 今後については「今後は制作物に対するチェック体制および社員向けのコンプライアンス・倫理教育についても改めて見直し、再発防止につとめる」とし、発売日については決定次第、公式サイトで伝える。

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