アントニオ猪木さんの最後の「ありがとう」と“サプライズ”公開 「最期まで誰かを驚かせようとしていた」

[ 2022年10月6日 19:08 ]

アントニオ猪木さん
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 1日に79歳で亡くなった元プロレスラーで、参議院議員を2期務めたアントニオ猪木(アントニオいのき、本名・猪木寛至=いのき・かんじ)さんの公式YouTubeが6日に更新され、インタビューに答える姿が公開された。

 今回は「アントニオ猪木からのサプライズ」としたタイトルで、現在の様々な思いを激白。「2022年9月21日に撮影した映像です」とのテロップが出た。

 食が細くなる現状を憂いながらも「栄養は摂らないといけないから」と頑張って食事をしている裏側も告白しつつ「美味しいものを仲間と食べるのが好きなんだよね」とつぶやく一幕もあった。

 また、猪木さんの好きな言葉が話題になり、「感謝だとかいろいろな言葉があるけれど、結局は“ありがとう”。この中に全部含まれている。だから“ありがとう”はいい言葉だな」と明かす場面も。自らの引退試合の後に詠んだ「道」の詩で、最後に猪木さんは「ありがとう!」と叫んでいる。「人がやらない、できないことを全てやらせてもらった。だから最近“ありがとう”という言葉にしている」と理由を語った。

 撮影の中では、「今、自分が道に迷っています」とジョークで関係者を笑わせる一幕もあったが、手術を受けるたびに「筋肉が落ちちゃう」ことを悩み、ストローで吸うことも苦労するほど、のどの筋力も低下してしまったことを悩んでいる様子も明かされた。そのうえで「パラオに行きたいね、久しぶりに」と、現役時代などにトレーニングでよく訪れたパラオ諸島を思い出す場面もあった。

 さらに、撮影が終了した後の様子も公開。スタッフの控室に、猪木さんが自分の意思で車いすで登場し、アイスキャンディー「ガリガリ君」を頬張る一幕も公開された。動画の中では、その理由について「ガリガリの猪木が、ガリガリ君を食べる姿を、みなさんに見せたかった」という猪木さんの思いがテロップが流れ、「最期まで誰かを驚かせようとしていた猪木さん」だったとしていた。

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2022年10月6日のニュース