松山ケンイチ、人生を変えた“ある生き物との出合い”を告白「俳優にも凄く影響を与えている気がします」

[ 2022年9月28日 18:53 ]

松山ケンイチ
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 俳優の松山ケンイチ(37)が28日放送のNHK「ニュースLIVE!ゆう5時」にVTR出演。人生の分岐点を語るコーナー「The Crossroad」に登場した。

 松山は数年前から東京と田舎の2拠点生活を送っている。その上で人生を変えた10年前の“出合い”を口に。「2012年に鹿に出合ったんですよ。鹿肉を食べたんですよ。今まで食べたことなかったんですけど、肉になってからじゃなくて、鹿を獲りに行くところから見たかったんです。それはある意味、野菜を自分で育てて食べることとか、魚を釣って食べることとか、そういうことと同じだと思うんですけど、動物も自分で一からやりたいと思うようになったんです」と語った。

 その後、松山は狩猟に興味を持ち、知り合いの猟師に誘われて鹿狩りにも参加。「引っ張って、荷台に乗せて、解体して、肉になって、それを食べた時にちょっと変わったんですよね、自分の中で」と回想。「今まではスーパーでモモ、バラ、ロースを買っていたんですよ。商品なんですよね」とした上で、「実際、猟を見て食べた時に『いただきます』の意味が変わるじゃないですか。(料理を)作ってくれた人の他に、やっぱり命に対して『いただきます』って言うようになった。命なんですよね、肉って」と噛みしめるように語った。

 鹿は89年に25万頭だったが、20年には218万頭まで数を増やしており、その農業被害は年間56億円以上になっている。松山は「鹿は畑だけじゃなくて、山の高山植物も全滅させているって話を聞いたんです。笹とかがないんですよ。10年前はあったんですけど、ないんですよ。どんどん下の草を食べていくと、人がきれいに刈ったみたいになるんですよ。一瞬きれいだなって思うんですけど、どんどん食べていくと土がむき出しになってくるんですよね。そうすると雨で流れちゃうんですよね。川にどんどん入っていったら、土砂崩れの原因になったり。みんなが命をつないでいて、その中に人もいるわけだから、上下なんかないんですよね」と説明。「そういうことに気付かせてもらったので、謙虚さも物凄く大事だなと思うし、鹿との出合いがあったから、知りたいと思ったから、東京から一歩出たんだと思いますし、俳優にも凄く影響を与えているような気がしますね」と明かした。

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2022年9月28日のニュース