永瀬王座 豊島九段との王座戦第2局は13時間20分熱戦…勝って1勝1敗 豊島に3時間近い大長考も

[ 2022年9月13日 23:19 ]

豊島将之九段との第2局で、千日手指し直し局を制した永瀬拓矢王座(日本将棋連盟提供)
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 永瀬拓矢王座(30)に豊島将之九段(32)が挑む第70期王座戦5番勝負第2局は13日、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」であり千日手指し直しの末、午後10時20分、永瀬が105手で勝利した。永瀬が1勝1敗のタイに戻し、第3局は27日、京都市で行われる。

 午前9時、豊島の先手で始まり、戦型は角換わり。118手で千日手になり、先後を入れ替えて30分後の午後7時13分、指し直された。千日手局は昼食休憩明け、豊島に2時間52分という大長考からの歩頭桂が飛び出す熱戦だった。

 そして指し直し局は戦型がまたも角換わり。両者による前回タイトル戦、一昨年の叡王戦7番勝負は豊島が4勝3敗で制したが、2持将棋1千日手を含む「10番勝負」となった。当時を思い起こさせる激闘を対局開始から13時間20分後、制した永瀬が5番勝負を改めて3番勝負とした。

 指し直し局では永瀬に角捨ての強手が飛び出した。飛車獲りに打った角を豊島が捕獲する2手の間に、自身の飛車を成り込んで香を入手した上で、その香を豊島角の頭に打っての反撃を狙った。これへの豊島の応手に誤算があったようで、形勢は一気に永瀬へ傾いた。

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2022年9月13日のニュース