王座戦第2局始まる 永瀬王座、豊島九段快調に指し、開始1時間で70手! 昼食休憩までに一局分の93手

[ 2022年9月13日 12:25 ]

永瀬拓矢王座
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 永瀬拓矢王座(30)に豊島将之九段(32)が挑む第70期王座戦5番勝負の第2局は13日午前9時、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で豊島の先手で始まり、戦型は第1局に続く角換わりへ進んだ。第1局は110手で先手豊島が先勝した。事前研究を重視する両者が息を合わせたように初手から快調に指し手を進め、開始1時間の10時で70手。2時間の11時ですでに豊島が敵陣へ2枚馬、永瀬は竜、金銀も打ち込み、午前中から相入王が視野に入る異例の展開になった。

 午前12時10分、一局分に相当する93手を指して昼食休憩に入った。持ち時間5時間のうち消費時間は永瀬が2時間7分、豊島は1時間1分。両者合わせて7時間近く残しながら終盤戦の様相だ。昼食メニューは永瀬が牛フィレ肉のビーフカレーと巨峰タルト、陽だまりみかんジュース、アイスコーヒー、バナナ5本。豊島は牛フィレ肉のビーフカレー、アイスレモンティー(氷なし)。

 両者による前回タイトル戦、一昨年の叡王戦7番勝負は豊島が4勝3敗で制したが、2持将棋1千日手を含む十番勝負となった。当時の激闘を思い起こさせる午前中からの密度の濃さ。永瀬が1勝1敗と巻き返してタイか、豊島が昨年11月、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=に竜王を奪われて以来10カ月ぶりの無冠返上へ王手か。対局は夜、終局予定だ。

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2022年9月13日のニュース