出川哲朗 リアクション芸の伝統芸能化目指す「特殊な人たちが…という笑いにはできる気がする」

[ 2022年7月27日 21:06 ]

出川哲朗
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 お笑いタレント出川哲朗(58)が、27日放送のNHKドキュメンタリー番組「プロフェショナル~仕事の流儀~」(後7・57)に出演し、コンプライアンス(法令順守)との付き合い方について本音を口にした。

 今年4月には放送倫理・番組向上機構(BPO)が、バラエティー番組の「痛みを伴う笑い」について、「青少年が模倣し、いじめに発展する危険性も考えられる」と警鐘を鳴らした。

 痛みに悶絶し、熱さに絶叫し、寒さに震えることを生業としてきた出川にとっては、まさに死活問題。番組では、同じくリアクション芸人として体を張るお笑いトリオ「パンサー」尾形貴弘と、話し込む姿も放送された。

 出川は「バラエティーなんかで痛いって言うなっていう。まだそれ僕、食らってないですけど、食らってる人もいるんで」と、既に制作現場に影響が出始めていることを告白した。それでも「それはやり続けるから」と決意の固さも口にした。

 出川が目指すのは、リアクション芸の「伝統芸能化」だという。「難しいかもしれないけど、歌舞伎とかが古典になっているように、俺らの熱湯風呂とかザリガニ(に挟まれる芸)も、古典芸みたいなふうにしていっちゃうおうかなと。“この人たちは特殊な訓練を受けた人たちです”じゃないけど、特殊な人たちがやっているという笑いにはできるような気がするんだよね」と、折衷案を挙げた。

 いじめを助長するとの意見にも理解を示している。「批判的な人がいるのはすごい分かるんですけど、でもそれ以上にたぶん笑ってくれている人がいっぱいいるような気がするんですよね。そう思ってるだけかもしれないけど」と、率直な思いを明かした。

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2022年7月27日のニュース