水木一郎 肺がん公表、闘病「頑張るゼーット!」昨年4月に判明後も休まず歌い続けていた

[ 2022年7月27日 05:00 ]

肺がんを患っていたことを公表した水木一郎(右は仮面ライダーX)
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 “アニソン界の帝王”と呼ばれる歌手の水木一郎(74)が26日、自身の公式サイトで昨年4月にステージ4の肺がんを患っていたことを公表した。現在も治療を続けているが、がん判明後もステージに穴をあけることなく立ち続けるプロ根性を発揮している。ツイッターも更新し「これからも生涯現役目指しますので、応援よろしくお願いします。頑張るゼーット!」と熱い思いをファンに届けた。

 事務所関係者によると、声が出なくなる、食べ物やつばがのみ込めなくなる、という異変に気が付き耳鼻科の病院へ。そこで「声帯不全まひ」と診断され、さらにMRI検査を実施したところ、リンパ節や脳への転移が伴う肺がんが見つかった。関係者は「耳鼻科でがんが見つかるとは思っていなかったようですが、落ち着いて受け止めていました」と当時の状況を語った。

 そこで見つかったがんは放射線や薬物治療により、病変は落ち着いているという。「声帯不全まひ」は診断後すぐに「声帯内注入術」という手法で治療。現在はリハビリに励んでいる。今年に入り新たな肺がんが発見された。ただ初期の段階だったため、6月に手術した。

 がんと闘い始めた昨年4月以降、通院や1週間程度の短期入院を繰り返しながら、出演予定だったライブをこなし、声の調子が悪いときには共演者を募る形で歌い続けてきた。芸能関係者は「休むことなく歌っていたので、まさかがんを患っていたとは…プロですね」と驚いていた。

 今月30日には大阪で開催される「ANIME JAPAN FES 2022」に出演する方向。26日も同ライブのリハーサルに臨み、準備は万全だ。今後はアニソンデビュー50周年のライブやイベントなども控えている。

 ▽声帯内注入術 声とめまいのクリニック・二子玉川耳鼻咽喉科の許斐氏元院長によると、声帯の間の隙間を物理的に埋める治療法。声帯にまひが起こると、筋肉が落ちていき声帯が痩せる。発声時に声帯が閉まらなくなると、声帯の間に隙間が空き声が出しにくくなる。声帯内にコラーゲンやヒアルロン酸などの物質を注入し、声帯を膨らませることで発声時に声帯が適切に閉じる。

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2022年7月27日のニュース