宇梶剛士 負の心を浄化してくれた芸能界の大先輩 「自分は違うものを見ていたんだって」

[ 2022年7月27日 12:13 ]

宇梶剛士
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 俳優の宇梶剛士(59)が27日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~金曜前8・00)にゲスト出演し、自身の心を浄化してくれた芸能界の大先輩について語った。

 プロ野球選手を目指していた少年時代から、グレて暴走族の総長にまでのし上がったエピソードは有名。それは大人への不信感が原因だった。「失敗というか、うまくいかなかった時に、“自分は関係ないよ”という大人。大人を信じていたというより、疑ってなかったというか。その(失敗した)時にす~っといなくなるというか。僕の場合は先生だったり、部活の監督だったり」と振り返った。

 しかしその後、芸能界入りし、信頼できる大人に出会っていったという。その一人が、俳優で歌手の美輪明宏だった。美輪とは自身初舞台で共演。「僕はそのころ、マイナスのものを心にも抱えていたし、どうしてもそういうものばかり見える。人で言えば“あら”とか、物事であれば欠点とか。そういうことを見抜かれたと思うんです」。美輪とは稽古の行き帰りの時に話すことがあったという。

 美輪からのアドバイスは「美しいものを見なさい」ということだった。「美しい音楽や美しい絵、美しい景色。その言葉を種まきしてもらったことで、“暗いものを見るな”とは言われなかったけど、“美しいものを見ろ”と言われることで、そういう日々を送っているうちに、自分は違うものを見ていたんだなっていうふうに(思った)」と明かした。

 大人への不信感を抱えて生きてきただけに、自身も気を付けていることがあるという。「後輩というか、子供もそうなんですけど、こうしろ、ああしろというよりも、どうしたいの?というふうに聞いて、一緒に考えるみたいなのがいいのかなと思ったんですよね。大人嫌いもありましたから、子供にダメって言ってたまるかと思って。“それダメだ”とか、“そんなの無理”とか、“難しい”とか、“現実的には”、というのを自分の中で排除して」。自らNGワードを設定して、子供たちと接していることを打ち明けていた。

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2022年7月27日のニュース