島田陽子さん 仕事優先…治療後回し、医師から「人工肛門」勧められるも拒否

[ 2022年7月27日 05:00 ]

島田陽子さん
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 大腸がんによる多臓器不全のため25日に死去した女優の島田陽子さん(享年69)の通夜が26日、都内で営まれ、近親者や所属事務所のスタッフら十数人が参列した。デビュー当時と最近の和装の写真2枚が遺影として用意された。祭壇には米ドラマ「将軍 SHOGUN」で受賞したゴールデングローブ賞のトロフィーが飾られた。

 所属事務所によると、島田さんは肛門近くにがんを患ったため、肛門の痛みや出血が頻発。医師からは人工肛門をつけるよう勧められたが拒否した。関係者は「女優魂で人工肛門をつけるのは嫌だったのかもしれません」と振り返った。

 自身が出演、プロデュースする映画「Evergarden」は撮影が終わっており、革命家のチェ・ゲバラに関するドキュメンタリー映画「チェ・ゲバラ~真実に生きた革命家~」のプロデュースを進めている段階だった。がんの治療法については「映画を撮り終えたらどうしようか」と後回しにしていたという。

 島田さんががんと診断されたのは3年ほど前。入院中もしっかりと化粧をして、入浴代わりに看護師に体を拭いてもらう時も、凜(りん)としたたたずまいで待っていたという。

 ▼中村雅俊(74年の日本テレビドラマ「われら青春!」で共演)あれから長い年月が流れましたが、島田さんは今でもマドンナのままです。何年か前にもお会いしましたが、不思議と出会った時のままでした。

 ▼松本白鸚(大河ドラマ「黄金の日日」などで共演)彼女の訃報を聞きびっくりしました。演技はしっかりしているのに、私生活は全く分かりませんでした。私生活が謎の分だけこれからが楽しみな女優さんでした。

 ▼森田健作(74年公開映画「砂の器」で共演)高木理恵子役は島田さんのはまり役だし、彼女しかできないんじゃないかと思う。きれいなのはもちろんだけど、物悲しさや妖艶さをセリフがなくても出せる人だよね。まだまだ演じている彼女を見たかったね。

 ▼藤岡弘、(71年「仮面ライダー」で初共演)デビュー当時からずっと一緒で、自分にとってはかわいい妹みたいな存在。彼女が18歳くらいからの付き合いで笑顔が魅力的だけど、大人になるにつれて愁いを帯びたほほ笑みを見るようになった。60、70代の彼女とまた共演したかった。

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2022年7月27日のニュース