大坂なおみを育て上げた父の“突発行動” 母・環さん明かす「ハリケーンみたいな感じ」

[ 2022年7月23日 21:21 ]

大坂なおみ
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 女子テニスの大坂なおみ(24=フリー)の母・環さんが、23日放送の「世界一受けたい授業」2時間SP(後7・00)にゲスト出演し、愛娘を一流選手に育て上げた夫の突飛な行動について明かした。

 北海道生まれの環さんは、ハイチ人男性で後に夫になるマックスさんと日本で知り合い、恋愛関係になった。しかし、厳しい父の猛反対に遭ったため駆け落ちし、両親の了承を得ないまま95年に結婚。96年に長女まりさん、97年に大坂を授かった。

 ある日、テレビでウィリアムズ姉妹の活躍を見た夫が、「まりとなおみを世界一のテニスプレーヤーにするんだ」と一念発起。大坂の幼稚園入園の直前、急にニューヨーク移住を決め、一家で日本を離れた。

 夫が自己流で娘たちにテニスを教え、家計は環さんが支えた。残業などで12時間、働く時もあったという。ニューヨークのテニスコート代が高いとみるや、夫が今度はフロリダへの転居を決断。後先考えない夫の行動について、環さんは「4、5年に1回くらいは(ある)。ハリケーンみたいな感じで、いつくるか分からないんですよ。来たらブワーって、ぐちゃぐちゃになっちゃって、後片付けは私、みたいな」と打ち明けた。

 それでも環さんは「不思議とつらくなかったんです」と明かし、「毎日できることをやってゲーム感覚というか。とにかくできることは何でもやって戦うという感じで、楽しんでやってましたね。若かったからできたと思います」と、前向きに振り返った。

 夫の日々の指導は厳しく、環さんは娘たちの心を癒やすために毎日「女子会」を開いたという。「毎日、女子会みたいな感じで、慰め合う感じで、次の日に持ち越さないというか。今日あったことをお互いに話す。女子の中でね。話してスッキリして寝る。次の朝、私は仕事に行く。子供たちはテニスの練習に行く」と、娘たちの心の支えとなっていった。

 大坂は18年の全米オープンで、日本人選手として初のグランドスラム制覇を成し遂げたが、環さんによると、夫はまた新たな挑戦を続けているという。「ハイチに学校を作ったんです。テニス選手を輩出しようと。とにかく大変なんですよ。これを手伝うしかない。また嵐が来たんですよ」と話しながらも、充実した笑顔を見せていた。

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2022年7月23日のニュース