お見送り芸人しんいち 「嫌々」だった歌ネタでブレーク「自分には才能がないと気づけるのも才能」

[ 2022年7月23日 15:30 ]

お見送り芸人しんいちインスタグラム(@shinichi0421u)より

 お笑いタレントのお見送り芸人しんいち(37)が、22日放送のABEMA「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(前0・50)にゲスト出演。「R-1グランプリ」で優勝するまでの芸人人生を振り返った。

 松竹芸能からお笑いコンビ「しんいちけんぢ」としてデビューも1年で事務所を辞め、上京。親からの仕送りのお金でナンパ、コンパ、ゲーム三昧の「自称芸人のクズ生活」を送っていたが、同居人が事務所に所属しお笑い芸人として努力をする姿に焦りを覚え現在の「グレープカンパニー」に所属した。

 事務所ライブでは10カ月連続で最下位ながら「自分は面白い」という謎の自信だけはあったと回想。売れる環境をもらうため、人気芸人「サンドウィッチマン」のツアーやライブの手伝いを始めたという。

 そこで富澤たけしに「ギターが弾けるならネタで使えよ」と助言をもらったものの「俺は正統派のしゃべくりで売れるんだ!歌ネタなんてダセエことやんねえよ」と思ったそうで、「嫌々、歌ネタをやるようになった」と当初は歌ネタに乗り気でなかった。

 そんな頃、事務所所属の漫画家・田中光から誘われてユニットを組み「歌ネタ王決定戦」に出場。5位になりテレビ出演するようになったものの周囲の芸人には「おまけで出てるだけ」と陰口をたたかれたことから、芸人7年目に「自分が書いたネタでR―1グランプリ決勝に残って周囲を見返したい」と心境に変化があった。

 そこからは他の歌ネタ芸人を研究するだけでなく、スタイリストの提案で金髪に変更、スキマスイッチにも音楽的アドバイスをもらったほか、「性格悪いのが面白い」という周囲の助言をもとにネタの方向性も変えたという。

 そして、今年3月に行われた「R-1グランプリ2022」で見事に優勝。「性格悪いネタをすることでめちゃくちゃ好かれ出した」とブレークを果たした。

 しんいちは「自分には才能がないと気づけるのも才能。俺には才能がない、普通人間だよというぐらいの生き方が楽だなと僕は思っている。皆さんも勝手に自分に期待して背負ってきた荷物をおろしていいと僕は思っています」と持論を口にした。

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