プロ転向表明した羽生結弦 15年間の秘蔵映像で知られざる挑戦の日々振り返る

[ 2022年7月23日 10:00 ]

23日放送のTBS「バース・デイ」はプロ転向を表明した羽生結弦の15年間の秘蔵映像と共に知られざる挑戦を振り返る(C)TBS
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 23日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は、フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇し、19日にプロ転向を表明した羽生結弦(27)を特集。15年間の秘蔵映像と共に知られざる挑戦の日々を振り返る。

 19日にプロ転向を表明して世間を驚かせた羽生。「現状に満足せず、常に挑戦を続ける」。その信念は幼い頃から変わらなかった。同番組が08年、当時15歳だった羽生を取材した際に取り組んでいたのはトリプルアクセル。成功の糸口すらつかむことができなかった高難度のジャンプも「どんな状態でもノーミスでいけるようなスケーターになりたい」と挑戦を諦めなかった。

 日を追うごとにトリプルアクセルを自分のものにしていった羽生は10年の世界ジュニア選手権で2度成功させるなど日本人史上最年少で制した。4年後のソチ五輪出場を目指し、次に取り組んだのが4回転ジャンプ。挑戦したばかりの頃は「1日に1回飛べればいい」と言うほどの確率だった。

 12年、17歳となった羽生は4回転ジャンプの成功率を上げるため、バンクーバー五輪の金メダリストのキム・ヨナを育てたことで知られる世界的な指導者ブライアン・オーサーにコーチを以来。オーサーが課したのはジャンプの練習ではなく、基礎的な技術の徹底。スケートの刃で確実に氷を捕らえる技術を身につけさせた。

 その地道な練習が羽生の滑りを進化させた。迎えたソチ五輪では4回転ジャンプを見事成功させて日本男子初の金メダルを獲得。さらに平昌五輪で66年ぶりとなる五輪連覇の偉業を達成した。そして、北京五輪では前人未到の4回転アクセルに挑戦。その雄姿は世界から称賛された。「これからどうやって自分が見せていくのか、どれだけ頑張っていけるかが大事」と語った会見。プロ転向後も、終わることのない挑戦の日々に目が離せない。

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