ウィル・スミス 前代未聞の“殴り込み騒動”の一因「G.I.ジェーン」とは

[ 2022年3月28日 17:55 ]

米アカデミー賞の授賞式でクリス・ロック(左)を殴るウィル・スミス(ロイター)

 米俳優ウィル・スミス(53)が27日(日本時間28日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第94回アカデミー賞授賞式に出席し、プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロック(57)の侮辱的発言に怒り、壇上へ殴り込みを掛けるハプニングがあった。スミスはその後、「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞した。

 「長編ドキュメンタリー賞」の発表を任されたロックは、主演男優賞にノミネートされ、客席にいるスミスと妻のジェイダ・ピンケット・スミスさんを侮辱するようなスピーチを披露した。ウィル・スミスの奥さんは、脱毛に悩んでいて、そのことをカミングアウトして現在短髪に。ウィルの隣に座っていたそんな彼女の髪形のことを取り上げて「G.I.ジェーン2(続編)に出ますか」とロックがジョークを飛ばしたことが許せなかったとみられる。

 映画「G.I.ジェーン」(1997年)はデミ・ムーア主演で新たなヒロイン像を描いた、リドリー・スコット監督作。1998年日本劇場公開。

 米海軍情報部に勤務する女性将校のオニール(デミ)は、男女雇用差別撤廃法案の成立を目論む女性上院議員の要請で、屈強な男性志願者でさえも6割は脱落するといわれる超エリート海軍特殊部隊部隊の訓練プログラムに参加することになる。

 オニールは自らのプライドをかけて挑戦するが、女性であるがゆえに鬼教官や同僚の男性訓練生は酷く蔑視…。そこで彼女は髪を刈って坊主頭に変えて男たちと寝起きをともにし、同等の過酷な試練に耐える。やがて性差を越えた信頼関係を築き、「仲間」として迎え入れられ、そんな訓練生たちが実戦に参加することになる。

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