アンミカ ツイッター「いいね」訴訟判決に私見「セカンドレイプを許しているような形にならないよう」

[ 2022年3月28日 13:37 ]

モデルのアンミカ
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 モデルでタレントのアンミカ(49)が28日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に出演。自らを中傷する複数のツイッター投稿に「いいね」を押され、名誉を傷つけられたとして、ジャーナリスト伊藤詩織さん(32)が自民党の杉田水脈衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が25日に請求を棄却したことについて言及した。

 判決によると、杉田議員は2018年6~7月、「枕営業の失敗」「ハニートラップ」などと伊藤さんを中傷する複数のツイートに「いいね」を押した。武藤貴明裁判長は、「いいね」には幅広い感情が含まれ、ブックマークや備忘目的でも用いられると指摘。「非常に抽象的な表現行為で、押すこと自体を違法行為と評価することはできない」との考えを示した。その上で、特定の人に対して意図的かつ執拗に「いいね」を繰り返すなど、特段の事情がある場合には、例外的に違法性が認められるとした。伊藤さん側は、杉田議員が「いいね」を押すことで中傷をあおったなどと主張したが、判決は杉田議員による「いいね」は計25件で「執拗に繰り返されたとは言えず、加害の意図があったとも認められない」と退けた。

 アンミカは、杉田議員の現在は削除されているツイートに触れ、「この判決を知った時に、“いいね”裁判とか、“いいね”に対しての結果みたいな形で見たんですけれども、きょうこうやって番組で取り上げて、杉田さんがされたことを深く深く詳しく出したってことはすごくありがたいなと思う」とし、「それだけで見た人は、確かになんで“いいね”押しただけでこんな訴えられてるのって思ってる方に対して、国民に選ばれた信頼性のある、11万人ものツイートを見てる人がいる方が100回くらい、加害者と被害者っていう立場がある誰かが傷つく恐れがある方のことを一方的に傷つけることに火を油を注ぐような形で“いいね”を押してるっていうことにショックを覚えました」と話した。

 そして「レイプっていうのは体も大変ですし、心の殺人といわれるもので、この加害者と被害者ってことであれば、どっちかに偏った意見に“いいね”を押すってことは十分、誹謗中傷の一部じゃないかと私は思うんですね、100回近くもそれに“いいね”を、信頼性のある立場の方が押すってことは。そこに意図を感じます」とし、「だから今回その彼女に押したことに対する影響というところも、もっと深く含めて結果が出なかったことはすごく残念です。あと伊藤さんはすごく冷静なお顔でしゃべってらっしゃいますけれども、ものすごいつらさと苦しみを抱えて、押し殺してされてると思うので、その一面だけを見てひどいことを言う方っていうのは、いろんな意見があってしかるべきかも知れないけれども、セカンドレイプを許しているような形にならないようにしてほしいと願います」と自身の思いを話した。

 伊藤さんは東京都内で記者会見し「裁判所がセカンドレイプを許しているような気持ちになった」と語った。杉田議員は「妥当な判決だと受け止めている」とのコメントを出した。伊藤さん側は控訴する方針。

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2022年3月28日のニュース