【アカデミー賞】ウィル・スミス涙の初受賞もビンタ謝罪 妻侮辱され…家族守った父親役「また招待して」

[ 2022年3月28日 12:10 ]

米アカデミー賞主演男優賞を受賞し、感極まるウィル・スミス(AP)
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 米映画界最大の祭典、第94回米アカデミー賞の発表・授賞式が27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、主演男優賞は「ドリームプラン」のウィル・スミス(53)が初受賞した。栄冠の前には、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めたコメディアン、クリス・ロック(57)の侮辱的発言に怒り、壇上でビンタをお見舞い。主演男優賞のスピーチで「アカデミーの皆さんに謝罪をしなければなりませんし、また他の候補者にも私は謝罪しなければなりません」と釈明した。

 テニスのビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズ姉妹の父でコーチのリチャード・ウィリアムズを描く伝記映画。スミスはウィリアムズ一家に感謝を捧げ、涙のスピーチとなった。

 ロックはスミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスさんの髪形を侮辱。米メディアによると、ジェイダさんは脱毛症に悩まされ、昨夏頃から短髪にしているという。スミスはステージへ上がり、ロックの顔面に強烈な右フックを入れた。

 「ALI アリ」「幸せのちから」に続く3度目のノミネートして初のオスカー。スミスは「ありがとうございます。何ていうことなんでしょう。リチャード・ウィリアムズは強く家族を守った男です。神様が私に求めていることに圧倒されています。私は人生の中で人々を愛さなければなりません。私は人生の中で人々を愛さなければなりません。そして、人々を守らなければなりません。そして、人々に対して川のような存在にならなければなりません。そのためには、虐待されても、悪口を言われても、ビジネスの中で自分が軽蔑されることに慣れなければなりません。そして、それは構わないんだとニコニコしなければなりません。自分は愛情のための船のような存在になりたい。ビーナスとセリーナに感謝を申し上げます。ウィリアムズ一家が自分たちのストーリーを私に任せてくれたことに感謝を申し上げたい。私は彼らの思いやり、彼らの懸念を代表したいと思っております。アカデミーの皆さんに謝罪をしなければなりませんし、また他の候補者にも私は謝罪しなければなりません」などと語った。

 「これは美しい瞬間です。そして私は受賞したので涙を流しているのではありません。人々に対して光を差すことができるわけです。キャスト全員、そしてスタッフ全員のためにも光を差すことができてうれしいんです。人生というのは、まるで芸術そのものを反映しているみたいです。私はクレイジーな父親のように振る舞いました。リチャード・ウイリアムズと同じように振る舞ったわけですが、愛情によってクレイジーな行動に出るものです」

。2016年には“白すぎるオスカー”に対して授賞式をボイコット。「皆さん、ありがとう。本当に名誉です。ウィリアムズ一家を代表して感謝を申し上げたいと思います。アカデミー賞の皆さん、是非また再び招待してください」などと語った。

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