坂上忍 ツイッター「いいね」訴訟、杉田水脈衆院議員に「議員という立場でこういう拡散させるような」

[ 2022年3月28日 13:41 ]

坂上忍
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 俳優の坂上忍(54)が28日、MCを務めるフジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に出演。自らを中傷する複数のツイッター投稿に「いいね」を押され、名誉を傷つけられたとして、ジャーナリスト伊藤詩織さん(32)が自民党の杉田水脈衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が25日に請求を棄却したことについて言及した。

 判決によると、杉田議員は2018年6~7月、「枕営業の失敗」「ハニートラップ」などと伊藤さんを中傷する複数のツイートに「いいね」を押した。武藤貴明裁判長は、「いいね」には幅広い感情が含まれ、ブックマークや備忘目的でも用いられると指摘。「非常に抽象的な表現行為で、押すこと自体を違法行為と評価することはできない」との考えを示した。その上で、特定の人に対して意図的かつ執拗に「いいね」を繰り返すなど、特段の事情がある場合には、例外的に違法性が認められるとした。伊藤さん側は、杉田議員が「いいね」を押すことで中傷をあおったなどと主張したが、判決は杉田議員による「いいね」は計25件で「執拗に繰り返されたとは言えず、加害の意図があったとも認められない」と退けた。

 坂上は、杉田議員の現在は削除されているツイートに触れ、「百歩譲っていろんな意見があってもいいとは思うんですけど、議員という立場でこういうようなことを拡散させるような行為をするっていうのは、僕は分からないし、この杉田さんのつぶやきですか、これが僕の中に記憶として残っているので、だから今回の裁判に関しても“いいね”だけの問題ではないって僕は思ってるんですよ。個人的にはね」と自身の思いを話した。

 伊藤さんは東京都内で記者会見し「裁判所がセカンドレイプを許しているような気持ちになった」と語った。杉田議員は「妥当な判決だと受け止めている」とのコメントを出した。伊藤さん側は控訴する方針。

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2022年3月28日のニュース